このページのまとめ
- WeChatはLINEに似た機能を持つ中国最大級のSNS
- WeChat広告は、タイムライン上に流す広告やバナー広告、ポップアップ式の広告などがある
- 広告配信には公式アカウント(サービスアカウント)が必要
- 公式アカウントの開設および広告出稿は専用ページから申請する
- 費用は課金方法や掲載面、配信する地域、期間などによってさまざま
WeChatで広告を配信したい個人・企業に向け、広告の種類や特徴、出稿の方法、費用について紹介します。中国マーケティングを検討している方はぜひご覧ください。
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WeChat(微信)広告とは?
WeChat(微信・ウェイシン・Weixin)は、月間アクティブユーザー約11億人を抱える中国最大級のメッセンジャーアプリです。日本では中国版LINEとも呼ばれており、メッセージの送受信や音声通話といった基本のチャット機能はLINEと共通する部分が多々あります。
ただし、WeChatはチャット以外の機能も充実しており、モバイル決済「WeChatPay」やチケット予約、ショッピング、タクシー配車など、幅広いサービスが一つのアプリ内で利用できるようになっています。生活に紐づくサービスが多数利用できるWeChatは、もはや生活インフラの一つになっているといえるでしょう。
WeChatには広告枠があり、申請して承認されれば広告を配信できます。莫大なユーザーが利用するWeChatで広告配信をすれば、大きな宣伝効果が見込めるでしょう。中国ではLINEやTwitterなど日本でメジャーなSNSが利用できないため、WeChat広告は中国マーケティングのきっかけになるといえます。また、モバイル決済の普及率が9割近い中国において、WeChatPayを提供するWeChatは、購買に直結するメディアとしても注目されています。
関連記事:
WeChat(微信)の使い方は? 基本機能や登録方法と併せて解説!
WeChat(微信)の広告でできること
WeChat広告を配信することで以下のような成果が期待できます。
- 公式アカウントのフォロワー増加
- クーポン配信
- 商品の購入
- 来客促進
WeChatは、LINEと同様に基本的に一対一のやり取りを行うクローズドなサービスです。そのため、クーポンの配布やチャットのやり取りなどを通じてファンになってもらい、実店舗へ誘導するといった使い方をすることもできます。
具体的なビジネス活用事例は「WeChat(微信)をビジネスに活用する方法を活用事例と合わせて解説!」で紹介しているので、中国マーケティングを検討している方はぜひご覧ください。
なお、不特定多数に情報を拡散し自社ブランドの認知度を高めたい場合は、中国版Twitterともいえる「Weibo(微博・ウェイボー)」を活用するのも手です。Weiboの利用方法や企業の活用方法については「weiboとは? 利用方法や企業が活用する方法について解説!」で紹介しています。
WeChat(微信)の広告の種類
WeChat広告は、主に3つの配信先があります。
モーメンツ広告
モーメンツ広告はタイムライン上に流す広告のことです。知人や友人、フォローしているアカウントの投稿が表示されるタイムライン上に広告を配信できます。シェアやコメント、いいねができるのでユーザーとのコミュニケーションが可能です。
公式アカウント広告
公式アカウントページの下部にバナー形式で表示する広告のことです。フォローボタンを表示する「ワンクリックフォロー広告」や、アプリ画像を表示する「アプリ広告」、「クーポン広告」「キャンペーン広告」などの種類があります。
ミニプログラム広告
ミニプログラムとは、WeChat内で起動するダウンロード不要のアプリのことです。EC機能やチケット予約機能、クーポン機能など、数多くの企業が幅広いサービスを展開しています。
ミニプログラム広告は、ミニプログラム上に表示する広告です。バナー形式の広告やポップアップ型の広告、ゲーム中に再生される動画形式の広告などの種類があります。
WeChat(微信)広告の出向には公式アカウントが必要
WeChat広告を出稿するには、企業の公式アカウントが必要です。公式アカウントには主に以下の3種類がありますが、日本企業がマーケティングに使用する場合、たいてい「サービスアカウント」を選択します。
- サービスアカウント:企業のマーケティングに最適。できることが多い。個人ユーザーと友達のような形で繋がることができる
- 購読アカウント:メディア向き。毎日記事を配信できるため、ニュースなどを配信するのに適している。通常のチャット画面に投稿が表示されない
- 企業アカウント:企業内のやりとりに使う。LINE WORKSに似た機能
以前は中国の企業しか公式アカウントを作成できませんでしたが、現在は日本企業が自社名義でアカウントを開設することができるようになっています。ただし、広告配信には中国現地法人が必要なので注意が必要です。代理店を挟まなければならない場合があります。
公式アカウント申請の手順
「微信公式アカウントプラットフォーム」の登録画面からサービスアカウント(人型の緑色アイコン)を選択し、個人情報を入力して申請しましょう。なお、記入項目はすべて中国語なので、翻訳機能を使用したり中国語が分かるスタッフと作業を進めたりするのがおすすめです。
申請後は認証を行います。予め以下の情報を用意しておきましょう。
- 登記簿謄本に記載の情報(住所・経営範囲・代表者名など)
- 登記簿謄本の写真
- 銀行の口座情報
- 運営担当者のパスポート番号(中国人の場合身分証IDでも可)
- 運営担当者の直近3ヶ月分の携帯電話料金明細
公式アカウント取得にかかる費用と時間
WeChat公式アカウントの取得には300元(約5,900円)がかかります。審査が完了したら、指定の口座に振り込みましょう。その後、明細書をオンラインで提出します。公式アカウントの開設と認証にかかる期間は、1ヶ月程度が目安です。手続きが終われば、公式アカウントのアイコンやIDを変更できるようになります。
WeChat(微信)の広告出稿の費用
WeChat広告出稿の費用は課金方法によって異なります。WeChatの課金方法は以下の3種類です。費用の目安と併せて紹介します。
【スケジュール式】
特定の期間広告を掲載し、インプレッション数(表示回数)に応じて課金されます。
例)モーメンツ広告:掲載先が核心都市の場合
最低金額5万元(約98万円)
動画広告:180元(約3,500円)/1000インプレッション
写真広告:150元(約2,900円)/1000インプレッション
【オークション式】
CPM(1,000回あたりの広告表示金額)単位で課金されます。入札式なので競合や配信面によって金額が変わるのが特徴です。
例)公式アカウント記事下部のバナー広告
最低金額50元(約980円)/1日
目安:20~200元(約390円~約3900円)/1000インプレッション
【クリックオークション式掲載】
CPC(クリック単価)単位で課金されます。入札式なので競合や配信面によって金額が変わるのが特徴です。
例)ミニプログラムのバナー広告
最低金額50元(約980円)/1日
0.5元(約9.8円)/1クリック
このうち、手軽に始めやすいのはオークション形式の広告です。公式アカウント記事の下部に表示するバナー広告なら、最低50元から出稿できます。ただし、人気ページはすぐに入札されてしまうので低予算で広告出稿するのは難しいでしょう。また、大手企業のアカウントページに広告を出そうとすると、多額の費用がかかってしまいます。
一方、スケジュール式なら、料金が固定されているので予算の見積もりがしやすいメリットがあります。掲載面や掲載方法、広告を配信する地域によって費用は異なるため、目的に応じて選択しましょう。
WeChat(微信)広告出稿の方法
まずは配信計画を設計しましょう。広告の目標、掲載面、課金方法を選択したのち、計画に名前をつけます。その後、地域や性別、年齢などに応じてターゲットユーザーを選定。広告を掲載する期間を決めて予算を算出します。
選択した広告の形式に応じて情報を追加していき、プレビューして問題がないようなら広告プランを申請しましょう。申請が通れば広告配信が始まります。
なお、WeChatで広告を配信するには中国現地法人や中国国内の電話番号などが必要です。これらがない日本企業は、代理店を通して申請することになります。
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