北京のビル群のイメージ

このページのまとめ

  • 北京は中国の首都で、政治・経済・文化の中心地
  • 華北平原の最北端に位置し、夏は高温多湿、冬は冷え込む
  • 監視カメラが多く、治安は比較的安定している
  • 北京では中国各地の絶品が食べられる。「北京ダック」を代表とする北京料理も魅力
  • 「万里の長城」「故宮博物院」など7つもの世界遺産があり、観光資源に恵まれている

中国・北京に行く予定がある方に向け、北京の観光スポットや気候、治安について解説します。コラムを読んで、北京の楽しみ方をチェックしてみましょう。

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中国・北京はどんな都市?

中華人民共和国の首都である北京市は、中国の政治・経済・文化の中心地です。都市部は高層ビルが立ち並ぶ近代都市の様相を呈していますが、伝統的な宮殿や庭園も数多く残されており、中国の今と昔を感じられるエリアとなっています。また、郊外には「万里の長城」や古代王朝の陵墓群など7つもの世界遺産があることから、世界中から旅行客が集まる観光都市としても有名です。西安や洛陽、南京などと並び、中国六大古都としても知られています。

北京の地理

北京は、華北平原の最北端に位置しています。中国全体で見れば北東に位置する都市です。面積は約16,410km²と広大で、東京都(約2,194km²)の7.5倍程度に相当します。南部以外の三方を山に囲まれており、山地が総面積の約62%を占めているのが特徴です。市街地は山に囲まれた盆地に広がっています。北京の人口は約2200万人。日本との時差は、1時間程度日本のほうが進んでいます。

北京の気候

北京は日本と同じように四季がはっきりした気候です。ただし、春と秋が短く、夏と冬がとても長いところが特徴といえます。

春は、4月中旬~5月上旬。乾燥しているため砂埃の風が吹きます。黄砂が飛んでいるので、マスクが手放せません。

夏は、5月中旬~9月中旬と長めです。高温多湿の気候となります。最高気温が40度に達する日もあるうえ、湿度が高いため気温より暑く感じられるでしょう。6~8月は梅雨の季節で、年間降水量のほとんどがこの時期に降ります。

秋は、9月下旬~10月中旬。過ごしやすい気候ですが、郊外は冷え込むこともあります。

冬は、10月下旬~4月上旬。氷点下になるほど冷え込みますが、乾燥しているため雪はあまり降りません。

観光で北京に訪れるなら、過ごしやすい気候の4~5月もしくは9~10月が良いでしょう。

北京での服装は?

北京は、昼夜の温度差も大きい気候です。夏場は半袖でも過ごせますが、朝夕は冷え込むので薄手の長袖が欠かせません。また、夏は雨が降るので雨具を用意しておきましょう。一方、冬は氷点下になるので、厚手のコートやマフラーなどの防寒具が必要です。

北京の治安

北京の治安は比較的安定しています。「監視社会」と言われるほど監視カメラの数が多いため、人通りの多い場所の治安は良好です。

ただし、スリや置き引き、ぼったくりなど旅行者を狙った犯罪が発生しているので注意しましょう。大金を持ち歩かないようにしたり、荷物から目をはなさないようにしたりして注意する必要があります。また、電子マネーが普及しているものの、偽札が流通しているので警戒が必要です。お釣りが偽札にすり替えられている可能性もあるので、現金で支払う際は少額の紙幣・硬貨を使いましょう。

さらに、対日感情にも留意しておきましょう。歴史的事件のあった時期は、反日感情が強まり、日本大使館周辺で反日デモが起こることもあります。デモに近寄ったり、大声で日本語を話したりしないようにしておくと無難です。

北京へのアクセス

北京に行くには、基本的に北京首都国際空港を利用します。北京首都国際空港へは、日本の主要空港から直行便が出ているため、中国のなかでもアクセスが容易な都市です。約4時間のフライトで北京に到着します。

空港から北京市内へのアクセス

北京空港から北京市内へは、鉄道やバス、タクシーを使って移動可能です。

・鉄道

北京空港から北京市内へは、特急列車「エアポート・エクスプレス」が出ています。料金は一律25元と安価です。渋滞に巻き込まれる心配がなく、終点の「東直門」までは30分程度で移動できます。乗り場が一つしかなく、乗り間違いも起こりづらいので、旅行者におすすめの移動手段といえます。

・バス

バスは安価な移動手段です。空港から市内へは20~30元ほどで移動できます。目的地に行く路線があるなら、利用すると良いでしょう。主要路線は深夜0時過ぎまで運行しています。

・タクシー

タクシーは、空港から市内まで100~120元ほどと割高ですが、ホテルや観光地に直接移動したい人にはおすすめです。なお、白タクと呼ばれる非正規のタクシーはぼったくられる危険があるため、専用のタクシー広場で正規のタクシーを利用するようにしましょう。また、町中でタクシーを拾う際は、お釣りが偽札にすり替えられるリスクがあるので、少額紙幣・硬貨で支払うのが無難です。

北京市内での移動方法

北京での移動は地下鉄が便利です。北京は地下鉄が発達しており、主要な観光スポットには地下鉄で行くことができます。バスや地下鉄で利用できるIC交通カード「一卡通」を利用すると、よりスムーズに移動できます。

北京のグルメは?

中国は、土地が広大で地理条件が多様なことから、各地で特色ある料理が発達してきました。日本では、中国を東西南北で区切り、北の「北京料理」、西の「四川料理」、南の「広東料理」、東の「上海料理」の4つに分けるのが一般的です。

北京を中心とする華北地域は「北京料理」の本場です。北京で本場の北京料理を食べてみるのも良いでしょう。ただし、北京は首都なので、各地の有名店が集まっています。中国各地の絶品料理を食べ比べできるのも北京の魅力です。

中国四大料理「北京料理」って?

北京料理は、塩辛く、脂を多く使った濃厚な味付けが特徴です。寒い地域なので、ネギやニンニクなど、体を温める食材を多用する傾向があります。また、米や魚より、小麦粉や肉を使ったメニューが多めです。さらに、古くから都であったため、中国各地の風味を取り入れた繊細な宮廷料理が発展してきた歴史もあります。代表的な北京料理は、「北京ダック」や「涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ)」、「ジャージャー麺」、「葱油餅(ネギお焼き)」などです。

北京ダックの老舗「全聚徳」

全聚徳は、1864年創業の歴史ある北京ダックの老舗です。全世界に支店があるほか、本店は数ヶ月先まで予約で埋まっているほどの人気。外国要人の外交の舞台にも幾度となく使われてきました。皮付きのアヒル肉を薄い餅に包んで、甘みのある甜面醤を付けて食べます。ジューシーな肉汁が絶品です。

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北京の観光スポット13選

北京は観光資源に恵まれた都市です。世界遺産は7つもあり、一つの都市に多数の世界遺産を有する世界的にも珍しい都市となっています。ここでは、北京の有名な観光スポットについて解説します。

万里の長城

万里の長城は、中国の世界遺産の代表ともいえる建造物です。敵の侵入を防ぐ目的で紀元前の秦時代に建設され、修繕と移転が繰り返されてきました。現在、観光地として有名な長城は、14世紀の明の時代に建設されたものです。万里の長城の長さは、明時代に造られたもので約8851km。城壁が二重になっているところなどを含めた総延長は2万キロ以上にもなります。日本の本州が約1500kmであることも踏まえると、その巨大さが分かります。

長い城壁のなかで、観光地として有名なのは「八達嶺長城」です。北京市内から直通の高速道路があるためアクセスが容易で、山の上まではロープウェイを利用することもできます。夏は日差しが強く、冬は冷え込むので、適した服装で観光しましょう。

故宮博物院

故宮博物院は、明・清時代の王朝皇宮「紫禁城(故宮)」を博物館として公開したものです。72ヘクタールの敷地には980棟の建造物と、8700の部屋があります。収蔵品は約150万にもなり、歴代皇帝の宝物を観覧することが可能です。また、故宮は世界最大級の木造古建築群としても知られており、世界遺産にも登録されています。

天安門広場

紫禁城の正門である「天安門」、それに隣接する「天安門広場」も観光スポットとして有名です。毛沢東の肖像画が掲げられ、赤い城壁、オレンジの屋根からなる巨大な門は、中国を代表する顔ともいえるスポットとなっています。約44万平方メートルという広大な広場はさまざまな政治運動の中心地であり、数々の歴史的出来事があった舞台でもあります。

景山公園

景山公園は、故宮博物院(紫禁城)の北部にある公園です。約45mの人工の山があり、山頂からは紫禁城や北京市街が一望できます。景色を楽しみたい人におすすめのスポットです。

天壇

天壇は、明・清の時代に、五穀豊穣を祈った宗教的な場所です。特に、高さ38mで3層からなる「祈年殿」は中国最大の祭壇で、歴史上重要な建築物でもあります。美しい色合いの建築物は、釘や梁を使わない建築法で建てられているのが特徴です。1998年に世界遺産に登録されました。

頤和園

頤和園は、清時代の6代皇帝・乾隆帝が、母の還暦を祝うために建てた離宮です。造園は12世紀に始まり、1750年に創建されました。西湖の風景を模した人工湖「昆明湖」をはじめ、建ち並ぶ華麗な楼閣が魅力。特に「仏香閣」は頤和園のシンボルとして有名です。また、西太后が舟遊びを楽しんだという逸話も残されています。1998年に世界遺産に登録されました。

明・清朝の皇帝陵墓群(明十三陵)

明・清朝の皇帝陵墓群は、明・後金・清の歴代皇帝、皇后、妃などが眠る陵墓群で、世界遺産に登録された建物の総称です。「明十三陵」は、そのうち明時代13人の皇帝が眠る陵墓を指します。公開されているのは「長陵」「定陵」「昭陵」の3つで、十三陵で最大規模を誇る第3代永楽帝の陵墓「長陵」と地下宮殿が公開されている第14代万暦帝の陵墓「定陵」が有名です。

周口店の北京原人遺跡

周口店の北京原人遺跡は、北京市内から南西に50kmほどの場所にある世界遺産です。1923年に、ここで人類のものと思われる歯が発掘され、調査の結果「北京原人」として認められました。北京原人遺跡では、博物館の資料で原人の生活の様子を知ったり、「周口店遺址公園」で洞窟のなかに入ったりできます。考古学に興味がある方にはピッタリのスポットです。

京杭大運河

京杭大運河は、北京から杭州まで続く全長1794kmの人工河川です。政治の中心地だった北部と、経済的に豊かだった南部をつなぐ目的で建設され、現在に至るまで文物の流通が盛んに行われてきました。優れた水利技術と、文化的価値が評価され、2014年には世界遺産にも登録されています。運河沿いには、「東洋のベニス」と称される水の都「蘇州」、マルコ・ポーロが「世界で最も美しく華やかな街」と称えた「杭州」など、魅力的な景色が点在しています。

王府井

王府井は、「北京の銀座」ともいえる繁華街です。高級デパートやレストラン、土産屋が立ち並び、現代中国の流行が感じられるエリアとなっています。食べ歩きをしたり、お土産を買ったりするのにピッタリのエリアです。

北京動物園

北京動物公園は「中国の国宝」とも呼ばれるパンダに会えることで有名です。パンダが見られるのは、別途料金で入れる「パンダ館(大熊猫館)」。食事をしたり寝転んだりする可愛らしいパンダが見られるでしょう。北京動物園のパンダは人懐っこいため、ガラス越しに間近でパンダを見る機会があるかもしれません。また、西遊記の孫悟空のモデルになったとされるキンシコウも、北京動物園の見どころの一つ。動物が好きな人におすすめのスポットといえます。

798芸術区

798芸術区は、もともと軍需工場だった場所に芸術家のアトリエやギャラリーが集まったアートエリアです。廃棄された施設や不思議な彫刻が相まって、ミステリアスな雰囲気を醸し出しています。敷地は約60万平方メートルと広大ですが、案内板のようなものはないので、目的もなく見て回るのに適したエリアでもあります。

昔ながらの街並み「胡同(フートン)」

北京の都市部は近代化していますが、胡同と呼ばれる昔ながらの路地や横丁がいたるところに残されています。瓦屋根やレンガ造りの建物が立ち並ぶ光景は、昔の中国にタイムスリップしたよう。「鑼鼓巷」など観光地化しているエリアもあるので、のんびり見学して回るのも良いでしょう。

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