このページのまとめ

  • 中国・蘇州市は水の都として知られる江蘇省の中心都市
  • 日系企業が多く日本人向けのお店や日本人学校がある
  • 日系企業も拠点を置く蘇州ハイテク産業開発区は、市の経済を牽引するエリア
  • 蘇州の見どころは、世界遺産に登録された古典庭園や歴史文化街区

中国・蘇州市は江蘇省の中心都市として発展し、古くからの歴史を持つ地域です。市内には世界遺産に登録された庭園や運河などの見どころがあり、日系企業も数多く進出しています。

このコラムでは、蘇州市の特色や経済、観光名所について解説。観光地としても、日本人が仕事を探す地域としても注目の都市・蘇州市を知りたい方は、ぜひご覧ください。

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中国・蘇州市とは?基本情報を紹介

蘇州市は江蘇省の中心的な都市であり、多数の日本企業が進出している地域でもあります。

蘇州市の基本的な情報をまとめてみました。

蘇州市のある場所

上海に近い江蘇省の東南部、長江デルタと呼ばれる長江河口の三角州地帯の中心部に位置しています。

蘇州市の特徴

蘇州市は江蘇省の中心都市の一つで、新市街地には近代的なビルが立ち並ぶ一方、旧市街地では昔ながらの風景が見られます。

市は水の都として知られ、北京と杭州を結ぶ全長1794キロの京杭大運河が街を流れているのが特徴。旧市街地に並ぶ昔ながらの建物と運河のある光景から「東洋のベネチア」とも呼ばれており、観光客向けの遊覧船が行き交う風景が見られます。

蘇州市へのアクセス

日本から蘇州市へ向かう場合、上海を経由するルートが一般的です。日本から上海・浦東国際空港へは全国の空港から直行便が出ており、上海・虹橋国際空港へは羽田空港から直行便が出ています。上海から蘇州市までは新幹線(高速鉄道)で30分ほどです。

蘇州市内はバスや地下鉄などの交通手段が充実しており、公共の交通機関を使って移動できます。

蘇州市の人口

江蘇省政府が発表している「江蘇統計年鑑-2021」によると、2020年11月1日時点の蘇州市の永住者人口は約1,275万人です。

蘇州市の面積

蘇州市人民政府によると、蘇州市の総面積は8657.32平方キロメートル。川や湖、干潟が街の約36%を占めています。

蘇州市の気候

蘇州市人民政府によると、蘇州市は亜熱帯モンスーン海洋性気候に属し、2020年の平均気温は17.9度でした。四季がはっきりしていて降雨量が多いのが特徴です。

蘇州市の歴史

紀元前514年、春秋時代に呉の王・闔閭(こうりょ)が周囲約23キロの城壁を築いたのが蘇州市の始まりです。その後、呉の都である呉州が置かれ都市は発展、隋代に現在の蘇州の名称で呼ばれるようになりました。

日本人が暮らしやすい環境

蘇州市は日系企業が多く進出していることから、日本人向けの飲食店が目立ちます。高新区にある「淮海街」は”日本街”とも呼ばれ、日本料理の店が立ち並ぶことで有名です。

2004年には、市に進出する日系企業の社員を支援するため、江蘇省で初めての日本人学校が設立。ほかにも、日系のデパートや日本語対応の診療所があるなど、現地で働く日本人にとって生活しやすい環境が整っています。

蘇州市の経済

昔ながらの水郷風景で知られる蘇州市は、元・明時代から経済的な発展を遂げた地域でもあります。上海に近い立地から工業が発展しており、近年はハイテク企業の進出も目立つようになりました。

蘇州市には日系企業が多い

蘇州市には、日本の企業も数多く進出しており、日本貿易振興機構(JETRO上海事務所)が公表しているデータによると、日立や富士フィルムをはじめとする604の日系企業が蘇州市に拠点を置いています(2017年10月1日時点)。

蘇州ハイテク産業開発区について

蘇州市は、市の経済を牽引する自主イノベーションのモデルエリアとして1992年に蘇州ハイテク産業開発区を設立。

蘇州ハイテク産業開発区は、金融・貿易機能やレジャー機能を備えた「中心区」、保税物流センターなどがある「浒通工業区」、科学技術センターや国際教育パークのほか、現代農業や観光面での特色を併せ持つ「太湖地域」から形成され、区内には日系企業も多く存在しています。

蘇州市高新区政府によると、2020年のハイテク産業開発区のGDPは1446.32億元(1元は約17円)を実現。区は蘇州市の経済成長の要として、ハイテク産業の拠点であるだけではなく、金融や商業、貿易の中心地の一つとなっています。

蘇州市の観光スポット

中国・蘇州市は、中国国内で最も河と橋が多い街といわれ、運河や山水庭園など数々の見どころがあります。

ここでは、代表的な観光地を紹介します。

古典庭園

蘇州市内には、世界遺産に登録された9つの庭園があります。その中でも代表的な庭園である「拙政園」は、中国四大庭園の一つで、明の時代(日本では室町時代)につくられた歴史のある古典庭園。敷地面積はおよそ5万ヘクタールと蘇州で最大規模の庭園であり、全体の半分以上を蓮池が占めています。

このほかには、「留園」「網師園」「獅子林」「滄浪亭」「退思園」「耦園」「芸圃」「環秀山荘」が世界遺産に登録されています。

平江歴史文化街区

平江歴史文化街区は、蘇州の古い町並みを残すエリアです。平江河沿いに伸びる南北約1.6キロの石畳の道を歩きながら、明・清時代の建物を見ることができます。古い建物をリノベーションしてつくられた飲食店なども多く、食べ歩きも楽しみの一つです。

山塘歴史文化街区

山塘河沿いに石畳の道が続き、運河に沿って古い町並みが再現されています。夜になると赤いランタンが灯されることから、夜景を見られるスポットとしても人気です。

虎丘景観地区

蘇州を街として最初に整備した呉の王・闔閭(こうりょ)の陵墓がある小高い丘。一説によると、埋葬の3日後に墓の上に白い虎が出たという伝説から、虎丘(こきゅう)の名称がつけられました。

見どころの一つは、丘の頂上に建つレンガ造りの仏塔・雲岩寺塔(通称:虎丘塔)です。塔は地盤沈下の影響でわずかに傾いており、東洋のピサの斜塔としても有名です。

また、敷地内には、闔閭の墓の入り口と伝えられる「剣池」や、巨大な一枚岩「千人石」などの見どころもあります。

ここまでお伝えした通り、中国・蘇州市は古くからの伝統ある地域であるとともに、近年は経済的に発展し日系企業も多いエリアです。観光を楽しむのはもちろん、日本人が生活しやすい環境も整っているので、中国で働きたい方におすすめできます。

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