上海の街中の上空を飛ぶ飛行機のイメージ

このページのまとめ

  • 上海には浦東国際空港と虹橋国際空港の2つの空港がある
  • 上海浦東国際空港は広大な敷地を有するアジアのハブ空港ともいえる存在
  • 浦東空港は市内への移動手段は豊富なものの、距離は遠いため市内まで1時間程度かかる
  • 上海虹橋国際空港は国内線が中心。日本からは羽田から定期便が出ている
  • 上海虹橋国際空港は市内までのアクセスが至便で、ルート上には日本人街もある

上海渡航の予定がある方に向け、上海にある2つの空港について解説します。コラムを読んで、どちらを利用するべきかチェックしておきましょう。

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上海には2つの空港がある

上海には、「上海浦東国際空港」と「上海虹橋国際空港」の2つの民間空港があります。

上海市の中心部からみると、上海浦東国際空港は東に約30km、上海虹橋国際空港は西に約15kmの場所に位置しており、この東西に分かれた配置は、ちょうど東京の羽田空港と成田国際空港の位置関係と似た配置となっています。

上海浦東国際空港の概要

上海浦東(プードン)国際空港は、1999年に開港した空港です。それまで上海唯一の国際空港だった「上海虹橋国際空港」では、増え続ける航空需要に対応しきれず、新しく上海浦東国際空港が建設されることとなりました。いったんは、すべての国際線が虹橋空港から浦東空港へ移転しましたが、現在は虹橋空港でも一部の近距離国際線が復活しています。

上海浦東国際空港は、「京首都国際空港」「香港国際空港」と並ぶ「中国三大空港」の一つです。約40平方キロメートルという広大な敷地内に、5本の滑走路と2つのターミナルビルが立地。国際線をメインに、国内外から48社の航空会社が乗り入れており、アジア地域のハブ空港といえる存在となっています。空港コードは、IATAコードがPVG、ICAOコードはZSPDです。

上海浦東国際空港のターミナルビル

上海浦東国際空港には、第1ターミナル(1号航站楼)と第2ターミナル(2号航站楼)が、平行に向き合うように立地しています。建物は大きいですが、構造はシンプルなので迷うことは無いでしょう。ターミナル同士は連絡通路で繋がっているものの、距離があるので、大きい荷物を持ってターミナル間を移動する際は、無料のシャトルバスを利用することをおすすめします。なお、地下鉄駅やリニア駅は、ターミナル同士の間にあります。ビル内にはコンビニエンスストアやレストラン、土産店、ATMなど一通りの施設が揃っています。

上海浦東国際空港から上海市内へのアクセス

上海浦東国際空港から上海市内へのアクセスには、タクシーやバス、地下鉄、リニアモーターカーが利用できます。それぞれの移動方法について確認してみましょう。

なお、移動には基本的に現金が必要ですが、空港の両替所はレートがあまり良くない傾向にあるので、移動に使うぶんだけ両替することをおすすめします。

タクシー

タクシーは目的地にピンポイントでアクセスできる便利な移動手段といえます。浦東空港は第1・第2ターミナルともに到着ロビーの出口付近にタクシー乗り場があるので、タクシーは見つけやすいでしょう。ただし、無許可の個人タクシーも多いので注意が必要です。

上海のタクシーは、タクシー会社ごとに車体のカラーが分かれています。無難なのは「大衆グループ」の水色タクシーや、「強生」の黄色タクシー、「錦江」の白色タクシー、「海博」の青色タクシーなどです。一方、赤色やえんじ色のタクシーはぼったくり等トラブルが多いので注意しましょう。なお、タクシーに乗る際は、メーターが動いているか確認したり、レシートをもらうようにしたりする癖をつけておくと良いでしょう。

空港から市内まではおよそ150~250元ほどかかります。所要時間の目安は40~60分程度です。

リニアモーターカー

浦東空港から、上海市郊外の「龍陽路駅」までは、リニアモーターカー「上海トランスラピッド」で移動できます。有名なリニアなので、上海に行く際は記念に乗ってみるのも良いでしょう。料金は片道50元。当日の航空券を見せれば40元に割引されます。到着駅の龍陽路駅は上海市内から少し距離があるので、市内に行くにはタクシー等に乗り換える必要がありますが、それでもタクシーのみの場合と比べると半額程度で移動可能です。龍陽路駅までは最速で10分ほどで到着します。

リニアの駅があるのは、両ターミナルの中間地点。「リニアモーターカー」は和製英語なので、「磁浮 MEGLEV」の表記を探しましょう。

地下鉄

浦東空港には、上海を東西に横断する「上海地下鉄2号線」が乗り入れています。運行間隔は5~10分と短く、遅延もあまりないので便利な移動手段です。料金は市内まで7元と安価。地下鉄を利用する場合は「地鉄 Metro」の表記を探しましょう。なお、市内に移動する際「広蘭路駅」で乗り換えが必要な便もあります。この場合、通勤ラッシュの時間は混むので注意しましょう。所要時間は60~70分ほどです。

エアポートバス

目的地付近にバス停があるならエアポートバスが便利です。直行便の路線もありますが、途中のバス停で降りる場合は土地勘や語学力が必要になるため、ハードルは高め。上海旅行のリピーターや、ツアー旅行者におすすめといえるでしょう。料金は8~30元程度で、所要時間は60分程度です。

上海虹橋国際空港の概要

上海虹橋国際空港は、1907年に軍用空港として開港した歴史ある空港です。1963年には民間機の利用が開始され、1999年に浦東空港が開港するまで上海の空の玄関口として機能してきました。浦東空港に国際線が移行してからは国内線専用空港となっていましたが、2007年に国際線が復活。日本からは羽田空港から定期便が運行しています。2010年には第2ターミナルおよび2本目の滑走路が追加され、空港機能が強化されました。空港コードはIATAコードがSHA、ICAOコードがZSSSです。

上海虹橋国際空港のターミナルビル

上海虹橋国際空港には、滑走路を東西に挟むように立地する2つのターミナルビルがあります。東側が日本を含む近距離国際便および春秋航空国内線が使用する「第1ターミナル」で、西側が大半の国内線が使用する「第2ターミナル」です。第2ターミナルの西側には「上海虹橋駅」が直結しており、上海交通の要衝となっています。

ターミナル間は距離がありますが、無料のシャトルバスを利用すれば約15分で移動可能です。また、鉄道「上海軌道交通10号線」を利用すれば5分程度で移動できます。

上海虹橋国際空港から上海市内へのアクセス

上海虹橋国際空港は、浦東空港よりも上海市内に近く、便利な場所に立地しています。隣接する虹橋・古北エリアには日本企業が多いため、日本からは上海への出張で利用されることが多い空港です。また、古北新区は日本領事館があるエリアでもあり、日本食レストランや日本人向けスーパーなどが充実しています。

タクシー

目的地に直行できるタクシーは便利な移動手段です。タクシー乗り場は第1ターミナルの出口にあります。所要時間は約30分、料金は約50元です。

地下鉄

虹橋空港の第1ターミナルには、上海軌道交通10号線の「虹橋第一航站楼」が直結しています。この路線は、南京東路、豫園、新天地など、定番スポットに停まるので、観光客にとっては便利です。ただし、始発駅ではないため基本的には座れないので留意しておきましょう。料金は約5元、所要時間は30分程度です。

なお、人民広場駅や世紀大道駅、浦東空港に行くために上海軌道交通2号線を利用したい場合は、第2ターミナルへ移動する必要があります。

エアポートバス

第1ターミナルにはエアポートバスの発着はありませんが、第2ターミナルに移動すればエアポートバスを利用することができます。市内までの所要時間は40分程度。料金は2元と安価です。車窓から外を見ながらバス移動を楽しみたい方に向いているでしょう。ただし、国内線の第2ターミナルから出ていることもあり、旅行者向けの路線はなく、完全に地元の人向けです。上海に詳しくない人が利用するのはハードルが高い可能性があります。

上記に紹介した2つの空港の特徴を把握して、上海渡航に使用したい空港を選びましょう。

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