このページのまとめ
- 上海地下鉄は、バスやタクシーに比べてリーズナブルな移動手段
- 運行本数が多く、時間も正確なので旅行者にもおすすめ
- 日本の電車と乗り方はほとんど変わらない
- 大きな荷物を持ち込む際は手荷物検査がある
- 上海地下鉄を利用するなら交通ICカードがあると便利
上海渡航の予定がある方に向け、上海地下鉄の切符の買い方や乗車方法について解説します。コラムを読んで、上海地下鉄を利用できるようになりましょう。
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上海で利用できる主な移動手段
上海は、人口約2,500万人が暮らす中国最大の都市です。世界有数のビジネス都市であり、立ち並ぶ超高層ビル群は、中国の目覚ましい経済発展を象徴する存在となっています。また、外国人居住地としての歴史が長く、西洋風の建物が残されているのも上海の特徴。現代的な街並みと、歴史的な建造物が混在する風景は上海ならではといえます。
上海での移動手段は、地下鉄・バス・タクシーがメインです。まずはどの交通手段が使いやすいかチェックしてみましょう。
路線バス
目的地付近にバス停があるなら、路線バスを利用すれば乗換なしで目的地に向かうことができます。ただし、途中のバス停で降りるには、多少の土地勘や語学力が必要。上海渡航の経験が少ないと、どこで降りればいいか分かりにくい可能性があります。
タクシー
目的地に直行できるタクシーは、最も便利な移動手段といえます。ただし、料金は割高。また、中国語しか話せない運転手も多いため、語学力に自信のない人が利用するのは難しいこともあるでしょう。
地下鉄
地下鉄は、リーズナブルな交通手段です。運賃は距離によって3~15元ほどかかりますが、5元もあれば、主要な観光スポットにアクセスできます。乗り方は日本の電車とほぼ同じなので、日本人も利用しやすいでしょう。運行時間が正確で、なおかつ市中心部は運行本数も多いため、安心して利用できます。ただし、時間帯によってはラッシュになることもあるので注意が必要です。
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上海地下鉄の基本情報
上海地下鉄は、現在18路線が開通しています。各路線は色分けされており、駅の案内やホームもカラーで統一されているので、目印にしましょう。
上海にある2つの空港「上海浦東空港」と「上海虹橋空港」をつなぐ地下鉄2号線(黄緑色)は、主要な観光スポットへのアクセスにも便利な路線なので、旅行の際は2号線を中心に予定を組むことをおすすめします。なお、上海地下鉄という呼び方が定着していますが、現在は地上を走る路線も追加されています。
上海地下鉄の料金
上海地下鉄の料金は、距離によって3~15元ほどかかります。身長130cm以下の子どもは無料です。身長130cm以下の子ども単独の乗車は認められておらず、大人一人につき子ども二人までの同乗が認められています。また、子どもでも背が高い人は大人料金になるので注意しましょう。
なお、「上海公共交通卡」という、日本のSuicaのようなICカードがあります。バスやタクシーの乗車にも使えて便利なので、入手しておきましょう。
浦東国際空港から上海市内へのアクセス
羽田空港の一部の便を除き、日本から上海に渡航する際は「上海浦東国際空港」を利用することになります。浦東空港から上海中心地までは約35kmと距離があるものの、アクセス手段は豊富です。
地下鉄を利用する場合、空港から上海中央部までの料金は、7元ほどかかります。移動時間は、60~70分が目安。運行間隔は5~10分ほどです。なお、バスを利用すると8~30元、タクシーを利用すると200元ほどかかるので、地下鉄は格安の移動手段といえるでしょう。
また、空港から市街地への移動手段については、「上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港について解説!便利なのはどっち?」で詳しく比較しているので、興味のある方はチェックしてみましょう。
上海地下鉄の乗り方
上海地下鉄の乗り方は、基本的に日本の電車と変わりません。ここで上海地下鉄の乗り方をチェックしておきましょう。
1.駅を探す
上海の市街地は、徒歩15分に一駅の間隔で駅が設置されています。駅のマークはメトロの「M」をベースにしたデザインです。赤い「M」マークの書かれた看板を探しましょう。繁華街や主要ストリートを探せば、すぐに見つかるはずです。
2.構内の矢印や案内表示をチェックする
複数の路線が乗り入れる大型の駅は、複雑な構造になっていることもあります。利用したい路線のカラーを覚えて、表示に沿って進みましょう。
3.切符を購入する
タッチパネル式の券売機で切符を購入しましょう。「乗る路線」「降りたい駅」「購入枚数」の順に選択すると、運賃が表示されます。料金を投入し、切符を入手しましょう。なお、釣り銭が切れている券売機もあるので、1元硬貨を多めに用意しておくことをおすすめします。
また、交通カードを利用する場合は、窓口でチャージ可能です。
4.改札で手荷物検査を受ける
上海地下鉄には簡単な手荷物検査があります。買い物バッグや通勤カバン程度の大きさの荷物ならそのまま改札を通れますが、スーツケースやバックパックはX線検査にかけなければなりません。
5.改札を通る
改札右手の読み取り部に切符・ICカードをタッチし、バーを押して改札を通りましょう。ホームを降りたら路線と行き先を確認し、列車に乗り込みます。終点が2つに分かれる路線もあるので、きちんと行き先も確認するようにしましょう。
6. 降車・改札を出る
車内アナウンスは中国語と英語で行われます。目的地に着いたら降車し、切符を改札の差込口に入れてバーを押しながら改札を出ましょう。切符は戻ってきません。ICカードを利用する場合は改札にタッチして出ます。また、乗り越し精算をする場合は、窓口で行いましょう。
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交通カード「上海公共交通卡」の利用がおすすめ
上海をスムーズに移動したいなら、交通カード「上海公共交通卡」の利用をおすすめします。「上海公共交通卡」は、SuicaやPASMOに似た非接触型のICカードです。このカードがあれば、地下鉄はもちろん、バスやタクシー、駐車場、高速道路、フェリーなど、さまざまな公共交通機関の料金支払いができます。
交通カードの買い方
交通カード「上海公共交通卡」は地下鉄の各駅や一部の銀行など、約2,000ヶ所で販売されています。記念カードやミニカードなどさまざまな種類がありますが、基本的には普通カードを選んでおけば無難です。価格は、預り金(デポジット)20元+チャージしたい金額。100元ほどチャージ(120元で購入)しておけば、地下鉄なら2~3日くらいは乗れます。
交通カードの使い方
交通カード「上海公共交通卡」の使い方は基本的にSuicaやPASMOと同じです。地下鉄に乗る際は、改札でタッチして入り、出るときにもう一度タッチします。浦東空港にアクセスするリニア「上海トランスラピッド」に乗るときも同様です。タクシーに乗るときは、運転手にカードを渡してタッチします。
交通カードのチャージ方法
交通カード「上海公共交通卡」は、地下鉄の窓口や自動チャージ機でチャージすることができます。また、郵便局や一部のコンビニでもチャージ可能です。
交通カードの返却方法
交通カード「上海公共交通卡」は、最後のチャージから5年間有効ですが、旅行後に使う予定がない場合は返却して返金を受け取りましょう。カードを返却すると、預り金(デポジット)20元とカードの残額(10元以上は手数料5%を引いた金額)が受け取れます。返却窓口は、複数路線が乗り入れる大型の駅の窓口に設置されています。
交通カード利用による割引
交通カード「上海公共交通卡」を利用すると、さまざまな割引きが受けられます。たとえば、地下鉄を降りてから120分以内に改札に入ると運賃が1元引きになったり、浦東空港にアクセスするリニア「上海トランスラピッド」の運賃が片道50元から40元に割引きされたりします。お得に旅行したい人は、交通カードを利用してみましょう。
交通カード以外にも乗り放題切符もある
「交通カードを利用するつもりがない」という人は、乗り放題切符を買うのも手です。この切符ではバスやタクシーに乗ることはできませんが、1日または3日の有効期間中、地下鉄に乗り放題になります。使い終わった切符は返却の必要がないので、持って帰って旅の記念にするのも良いでしょう。
上海地下鉄を利用する際の注意点
上海地下鉄を利用する際は、以下のような点に注意しておきましょう。
時刻表がない
上海地下鉄には、時刻表がありません。路線によって5~10分間隔で運行しています。始発と終電の時間は決まっているので、利用する路線についてはチェックしておくといいでしょう。
ラッシュの時間帯は避けるのが無難
上海地下鉄は、午前7時30分~午前9時、午後5時30分~午前7時ごろが、ラッシュの時間帯になります。日本の通勤ラッシュほどは混まないものの、ラッシュの時間は避けたほうが無難です。なお、混むのは住宅やオフィスを通る路線。ラッシュの時間帯でも、郊外へ向かう路線は比較的空いています。
春節や国慶節の日に駅が封鎖されることがある
上海地下鉄は、祝日になると多少混みますが、移動に支障がでるほどではありません。しかし、春節や国慶節といった祝日には、「南京東路」駅など混み合う駅が封鎖されることがあります。利用する路線の運行情報は事前に調べておくと無難です。
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トイレがない駅もある
上海地下鉄の駅のなかには、構内にトイレがない駅もあります。トイレの場所は、アプリやWebサイトで調べられるので参考にしましょう。また、よく使う駅については、きれいで使いやすいトイレがある場所を把握しておきましょう。
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Google マップが使えない
中国では、Google マップが使えません。ルート検索をする場合は、中国の地図アプリやWebサイトを利用しましょう。中国で使われているメジャーな地図アプリは「百度地図」。Google マップと同じ感覚で使うことができるので、日本人にも使いやすいでしょう。
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