北京の街の様子のイメージ

このページのまとめ

  • 中国では約10万人の日本人が暮らしている
  • 中国に定住するにはDビザが必要
  • ただ、Dビザを取るのは難しいので、まずは就労ビザ(Zビザ)取得を目指すのが一般的
  • 中国移住におすすめのエリアは、上海や北京、大連など

「中国で暮らしてみたい」と考えている方に向け、中国移住に必要なビザや移住におすすめのエリアについて解説します。コラムを読んで、移住に必要な情報についてチェックしておきましょう。

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中国に移住している日本人はどれくらいいる?

外務省「海外在留邦人数調査統計」によると、2022年10月1日時点で、中国で暮らす日本人の数は10万2,066人だったと発表されています。

そのうち、長期滞在者が9万7,926人で、永住者が4,140人です。

長期滞在者数は、コロナ禍の影響を受け、ここ数年減少傾向にあります。一方、永住者の数は前年比14.4%増と大きく増加。このことから、中国の生活に魅力を感じ、移り住む日本人は少なくないことがうかがえます。

参照元
外務省「海外在留邦人数調査統計

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中国に移住するメリット

文化や歴史、食事などさまざまな魅力がある中国。ここでは、実際に中国に移住する際のメリットについて紹介します。

日本に近いので一時帰国しやすい

中国は距離的に日本に近い国です。上海ー東京間なら3時間程度のフライトで移動できます。距離が近いので、一時帰国する際に便利です。

日本と気候が似ている

中国は場所によって気候が異なりますが、全体でみれば日本と似た気候をしています。四季があり、日本と同じような季節感で過ごせるため、日本人には馴染みやすい環境でしょう。

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おいしい中華料理

中国には高級料理から安くて美味しい屋台料理まで、さまざまな種類の料理があります。日本で中華料理が人気になっていることからも分かるように、中国の料理は日本人の舌にも馴染む味です。現地の食生活に順応しやすい点は海外移住におけるメリットと言えるでしょう。

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物価が安い

住む地域によっても異なりますが、中国は基本的に日本よりも物価が安い国です。たとえば、500mlのミネラルウォーターなら50円程度で購入できます。日本と同程度の収入があるなら、余裕を持って生活していくことができるでしょう。

なお、経済成長中の中国は物価も上昇傾向にあり、都市部の生活費は日本とほぼ同じ水準になってきています。ただ、中国は食費や光熱費など生活に必要な出費に関しては安価で済ませられます。そのため、工夫すれば生活費を抑えながら暮らすことが可能です。

歴史文化が魅力

中国には何千年も前から続く長い歴史があり、「万里の長城」「紫禁城」「始皇帝兵馬俑博物館」など、歴史を感じられるスポットが数多く残されています。中国の歴史や文化に興味がある人なら、移住後に歴史的なスポットを巡って楽しむことができるでしょう。

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中国移住にかかる費用はいくら?

中国移住には、航空券代や荷物の配送料、ビザ取得料などの初期費用がかかります。ここでは単身で中国移住するのにかかる初期費用の目安について紹介します。

航空券代2万~10万円
荷物を送る費用0円~20万円(荷物の量によって)
ビザ取得費用~2万円

必要な初期費用は、送る荷物の量や航空会社によって異なります。また、保険に入る際は上記のほかに、数万円~数十万円の費用が必要です。

また、中国で暮らすうえで必要な生活費についても紹介します。

家賃5万~10万円
食費2万~5万円
光熱費2,000~3,000円
通信費2,000~3,000円

中国で暮らすのに必要な費用は概ね上記のとおりです。工夫すれば生活費は削ることも可能ですが、快適な生活を送るには概ね上記くらいの費用が必要です。

必要な生活費は、都市部か地方都市かで大きく異なります。中国のどこに移住してどのような生活を送るかは移住前に想定しておきましょう。

中国への移住に必要なビザ

日本人が15日以内の滞在をする場合、ビザは必要ありません。ただし、それ以上滞在するには目的に応じたビザを取得する必要があります。

移住を目的にする場合、基本的には「定住ビザ(Dビザ)」の取得を目指すことになります。ただ、いきなり定住ビザを取るのは難しいため、基本的に「就労ビザ(Zビザ)」を取得して定住ビザの条件クリアを目指すのが一般的です。

定住ビザ(Dビザ)

中国に定住する場合、「定住ビザ(Dビザ)」を取得する必要があります。Dビザは永住権を持つ人向けのビザです。

Dビザの取得は簡単ではありません。中国で働きながら定住ビザを取ろうとする場合、上海市を例に挙げると以下のような条件を満たす必要があります。

  • 上海市で4年以上の就労
  • 毎年の収入が60万元以上
  • 毎年12万元以上の個人所得税を納めている
  • 4年間毎年6ヶ月以上は中国に滞在

永住権取得の方法については、働いて取得するほかに、中国人と結婚する方法もあります。しかし、中国人と結婚する方法であっても、5年以上定住することや安定した住所と社会保障があることなど、さまざまな条件をクリアしなければなりません。
そのほかにも申請の枠がありますが、基本的に永住権をすぐに取るというのは難しいといえます。

参照元
中华人民共和国驻日本国大使馆「前往中国定居 (D)签证

就労ビザ(Zビザ)

定住ビザをいきなり取得するのは難しいため、まずは「中国で働いてみる」という選択肢を取る人も少なくありません。

海外で働くには、就労ビザが必要です。中国の就労ビザの取り方および申請方法については「中国の就労ビザの申請方法とは?種類や必要書類についても解説!」で紹介しているので、ぜひご覧ください。

中国移住におすすめのエリア

広大な国土を有する中国には、さまざまな地域が存在します。そのなかでも日本人が暮らしやすいエリアを4つ抜粋して紹介します。

上海

上海は中国最大のビジネス都市であり、さまざまな国の移住者が暮らす国際都市でもあります。日本人が多く住むエリアがあるほか、気候の特徴が東京と似ているため、日本人も暮らしやすいでしょう。上海で暮らす日本人の数は、外務省「海外在留邦人数調査統計」によれば、36,614人とされています。

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北京

中国の首都である北京は、多くの日系企業が進出するエリアです。ビジネスマン向けの一人暮らし物件が充実しており、多くの日本人駐在員が暮らしています。万里の長城や紫禁城といった歴史的な建築物が多いエリアであり、伝統や文化を重んじる土地柄です。

中国北部の都市ということもあり、気候は厳しめ。夏は蒸し暑く、冬は乾燥して身にしみる寒さとなります。季節に合わせた服装を心がけましょう。

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大連

大連は、中国北東部にある都市です。多くの日系企業が進出しており、日本食レストランがあるなど、日本人が暮らしやすい環境が整っています。大連の緯度は仙台と同程度。気候は、平均気温こそ低めなものの、夏の暑さも冬の寒さもそこまで厳しくはありません。

重慶

重慶は長江上流の盆地にある中国最大規模の都市です。中国工業の中心地であり、自動車メーカーや部品メーカー、総合商社などさまざまな日系企業が進出しています。そのため、日本人人材を募集する求人も見つけやすいでしょう。

盆地にある重慶は、夏暑いのがネック。最高気温40℃超えの猛暑日もあり、過ごしにくい日が続きます。

中国移住の前に知っておきたいポイント

実際に中国へ行ってから「こんなはずじゃなかった」とギャップを感じないように、ここでは中国に移住する際に知っておきたいポイントについて紹介します。

中国語のスキルが必要

中国では、現地の人と話すのはもちろん、ビジネスの場でも中国語のスキルが求められます。そのため、中国語ができないと現地の生活に馴染むのは難しいでしょう。ぜひ、渡航前に中国語を習得しておくことをおすすめします。

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日本よりキャッシュレス化が進んでいる

中国ではキャッシュレス化が進んでおり、現金を使う機会はほぼありません。多くの人がモバイル決済、とくにQRコード決済を利用して料金を支払っています。スマートフォン一つあれば何でも支払いができる社会になっているのです。中国に移住する際は便利なモバイル決済の利用をおすすめします。

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大型連休は交通機関が混みあう

中国には、春節(旧正月)や国慶節といった大型連休があります。中国の大型連休は、帰省や観光で交通機関が非常に混み合うため、遠方へ移動する際は注意しましょう。

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大気汚染対策にマスクが必要なことも

中国の都市部は日本よりも大気汚染問題が深刻です。PM2.5や黄砂による汚染が認められ、日によっては街にもやがかかったようなスモッグが発生することもあります。毎日の大気汚染情報をチェックして、空気清浄機やマスクを用意することが重要です。

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