中国語は難しい?勉強する際に知っておきたい中国語の基礎知識を解説

このページのまとめ

  • 中国語は日本人にとって学びやすい言語
  • 同じ漢字文化なので、文字や単語の意味を推測しやすい
  • 中国語の文法は基本的に英語と似ている
  • 音の種類が多く、日本にはない発声もあるため、発音は難しい
  • 正しい発声を聞きながら、繰り返し声に出して練習することが重要

同じ漢字文化ということもあり、中国語は日本人にとって学びやすい言語とされています。ただし、発音など難しいポイントもあるため、このコラムで中国語学習の前に知っておきたい基礎知識について押さえておきましょう。

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中国語は難しい?日本人が中国語を習得する難易度

中国語は、漢字を使う言語ということもあり、日本人にとっては学びやすい言語とされています。

特に、ヨーロッパやアメリカの人が一から漢字を覚えるのに比べれば、日本人はかなり大きなアドバンテージを有しているといえるでしょう。

一方、難しいとされているのが発音。日本にはないような発音があるため、何度も聞いて声に出すトレーニングが必要とされます。

ここでは、中国語の単語・文法・発音の3項目について、それぞれの難易度を詳しく紹介します。

【単語】漢字を使うので中国語の単語は覚えやすい

日本人は漢字に馴染みがあるため、中国語の単語は覚えやすいでしょう。

中国で使われている「簡体字」には、日本の漢字と異なる字もあります。しかし、日本と同じ字や似ている字も多いため、比較的覚えやすいはずです。

また、日本語の漢字の意味から、中国語の漢字の意味をイメージできるので、語彙の暗記もスムーズにできるでしょう。

【文法】日本とは異なるものの、シンプルで分かりやすい

中国語の文法は日本とは異なります。

ただし、英語と同じSVO構造が基本なので、英語を勉強している日本人にとっては理解しやすい文法といえるでしょう。

また、動詞の変化がないところも日本人にとって覚えやすいポイントのひとつ。時制(過去形、過去完了形、未来形など)や主語(三人称単数など)によって単語が変化することがないため、暗記する量が少なくて済みます。

【発音】日本語にはない発音があるため難易度が高い

中国語学習において最も難易度が高いといえるのが、発音です。

中国語には約400通りの発音があり、そのうえ四声という声調の組み合わせもあります。

音の種類が多いうえ、なかには、舌先を歯茎につけながら発音する「舌面音」や舌を巻いて上顎につける「そり舌音」など、日本語にはない発音もあるため、慣れるには練習が必要です。

中国語の単語を学ぶ2つのポイント

ここでは中国語の単語・語彙を学ぶ際のポイントについて解説します。

1.日本の漢字と中国の「簡体字」の違いに注目

中国では、1950年代に制定された「簡体字」が使われています。簡体字は、もともとあった漢字を簡略化したものです。そのため、昔に日本に伝わった漢字とは異なる字形のものも存在します。

以下に紹介するのは日本語の漢字と簡体字の字形が異なる例です。

【日本語】【中国語(簡体字)】
発音发音
開く
太陽太阳
電話电话
場所场所
ラーメン拉面
簡体字简体字

簡体字と日本の漢字は、上記のように異なる字も多々あります。

簡体字には慣れていく必要がありますが、簡体字さえ覚えられれば単語の意味を把握するのは簡単です。

日本の漢字との違いに注目すると、面白い発見があって楽しみながら学べるでしょう。

簡体字と繁体字の違いは?

中国語には「簡体字」と「繁体字」があります。

例)テレビ

簡体字:电视

繁体字:電視

例)天気

簡体字:天气

繁体字:天氣

簡体字と繁体字は、使われている地域が異なります。

中国大陸やシンガポール、マレーシアでは簡体字が一般的です。一方、台湾や香港、マカオでは繁体字が使われています。どちらの地域に行きたいかで学ぶ言語を決めましょう。

繁体字は文字の簡略化をしていない字体です。そのため、画数の多い文字が普及しています。ただ、日本の漢字は繁字体に由来するところがあるため、どちらかといえば繁体字のほうが馴染みやすいという人が多いでしょう。

なお、簡体字と繁体字は文字が異なるだけでなく、一部表現が異なる場合もあります。そのため、簡体字と繁体字をそのまま翻訳しても意味が通じない可能性があるため注意しましょう。

2.同じ漢字でも日本とは意味が異なることがある

漢字に馴染んだ日本人なら、中国語の漢字の意味も推測しやすいでしょう。

しかし、同じ漢字でも日本と中国で意味が異なる単語もあるため、注意が必要です。

日本語の漢字中国語での意味日本語の漢字を中国語に訳すと
新聞新闻:ニュースという意味报纸
母という意味女儿
階段ものごとが進む段階という意味楼梯
経理经理:マネジメントという意味総経理(总经理)で社長という意味会计

ほかにも、「可憐(可怜)」が「かわいそう」という意味だったり、「老婆」が「妻」という意味だったりと、同じ漢字でも意味が違う言葉はさまざまあります。

知らずに使うとネガティブな印象を与えかねないので、日本の漢字の意味にこだわりすぎないようにしましょう。

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中国語の文法を学ぶ3つのポイント

ここでは中国語の文法を学ぶ際のポイントについて解説します。

1.動詞の変化がないので覚えやすい

中国語の文法は、動詞の変化がないので英語よりも簡単です。

たとえば、英語の「go(行く)」は、過去形が「went」、過去分詞形が「gone」と、時制によって動詞が変化します。英語を学ぶ際は、その活用形を覚えなければなりません。

また、英語に限らず、ドイツ語やフランス語などヨーロッパ系の言語は変化形が非常に多いため、習得の難易度は高いといえます。

一方、中国語の動詞は、過去や未来など、時制によって単語が変化することはありません。基本的に会話の背景や動作から時制が決まります。

例)「去(行く)」

我今天去学校(私は今日学校に行く)

我昨天去了银行(私は昨日銀行に行った)

我明天去机场(私は明日空港に行く)

動詞の形が変わらないので覚えやすいはずです。

なお、動詞直後にある助詞の「了」は、ここでは動作の完了を表しています。「了」はさまざまな使い方があるので、例文で見かけた際はどのような使われ方がされているかチェックしてみましょう。

2.文法の構造は英語に似ている

中国語の文法は日本語とは異なります。

中国語の基本的な文章構造は英語と同じSVO構造です。日本語の「Sは Oを Vする」という文章を、「Sは Vする Oを」という語順で表します。

たとえば「私はパンダが好き」は、以下のように表現できます。

日本語 私は パンダが 好き
S:主語 O:目的語 V:動詞
英語 I like pandas
S:主語 V:動詞 O:目的語
中国語 喜欢 熊猫
S:主語 V:動詞 O:目的語

日本語とは文章構造が異なるので、はじめは難しく感じるかもしれません。しかし、英語が分かる人ならスムーズに覚えられるでしょう。

また、中国語には助詞がありません。

日本語は助詞(てにをは)の使い方が重要で、助詞ひとつで文章の意味が変わってしまうほどです。たとえば「彼は手紙を送った」と「彼に手紙を送った」では、全く意味が異なります。

一方、中国語に助詞はないので、たとえば「私はお茶を飲みます」という文なら「我喝茶」というように名詞と動詞だけで表現できます。

3.否定文・疑問文に変化させるのが簡単

中国語は、肯定文を否定文・疑問文に変化させるのが簡単です。

【否定文】

肯定文我喜欢水果(私は果物が好き)
否定文我不喜欢水果(私は果物が好きではない)

否定文は、動詞の前に動詞の前に否定の「不」を付けるだけで表現できます。なお、過去のことを表現するときは「没」を使うこともあります。

【疑問文】

肯定文我喜欢水果(私は果物が好き)
疑問文你喜欢水果吗?(あなたは果物が好きですか?)

疑問文の基本形は、文末に「吗?」をつける形です。

否定文・疑問文への変形が容易なので、肯定文さえ覚えれば、表現の幅を大きく広げられます。

中国語の発音を学ぶ3つのポイント

中国語学習の難点は発音です。ここでは中国語の発音を学ぶ際のポイントについて解説します。

1.母音と子音の数が多い

中国語には、36個の母音と21個の子音があり、発音の組み合わせは400通り以上あります。数が多いうえ、日本人に馴染みのない発音も含まれているため、正しい発音を身につけるには時間がかかるでしょう。

いっぺんに覚えようとはせず、コツコツ学習を続けることをおすすめします。

2.四声の声調で意味が変わる言葉がある

中国語の発音には「四声」という4つの声調変化があります。四声は、音節ごとの音の高低を表したものです。

中国語には、読み方は同じでも四声、つまり発声によって意味が変わる言葉があります。たとえば、「Ma(マー)」と読む言葉は、各声調ごとに以下の四種類があります。

ピンイン中国語意味四声
お母さん第一声:高い音をキープ
麻(あさ)第二声:低い音からはじめて短く音高を上げる
第三声:低い音をキープ
ののしる第四声:高い音からはじめて一気に音を下げる

四声で意味が変わることがあるので、ピンインと四声を一緒に覚えることが重要です。

声調変化に慣れるのは時間がかかるので、発音をよく聞き、声に出しながら練習しましょう。

3.ピンインを理解すると正しい発音が分かる

ピンインは、中国語の発音を表した発音記号のようなものです。ピンインを理解すれば、中国語の正しい発音を知ることができます。

約400種類ある中国語の発音は、日本人からすれば複雑です。しかし、「你好(nǐ hǎo ニーハオ)」など、ピンインの多くはローマ字読みできます。そのため、ピンインから大まかな発音を把握することは可能です。まずは「ニーハオ」「シェシェ」といったように、ピンインをカタカナ読みするところから覚えていきましょう。

日本人にとって難しいのは、以下のようなピンインです。

  • 「四(sì:スー)」などローマ字読みできないもの
  • 「e」など日本にはない発音をするもの
  • 「zhi(ジ)」と「ji(ジ)」など日本語では区別しない音

1つ1つの音をよく聞いて、発音するときの口・舌の形を確認しながら覚えるようにしましょう。

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