中国民族ヤオ族のイメージ

このページのまとめ

  • 中国には56民族が存在する
  • 人口の約9割は漢族で、それ以外の民族はまとめて少数民族と呼ばれる
  • 少数民族は、人口こそ少ないものの国土の60%以上に広く分布している
  • 少数民族が多い地域は、自治区や自治州として各民族に自治が認められている
  • 識別されていない民族や、便宜上ほかの民族に分類された民族も存在する

中国の民族について知りたい方に向け、現代の中国に存在する民族の特徴や文化、人口について解説します。コラムを読んで、中国にはどのような民族がいるのかチェックしてみましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリア中国では、日本人の方の、中国での就職・転職活動を無料でサポートしています。スムーズな就職・転職を叶えたい方、希望の条件に合った就職・転職をしたい方は、ぜひご相談ください。


中国の転職市場に詳しいアドバイザーが
あなたの中国就職・転職をサポートします!

海外経験がない方も全面バックアップ!無料で相談を申し込む

中国の民族

中華人民共和国は、約960万平方キロメートルの陸地面積を持ち、約14億の人口を擁する多民族国家です。

広い面積を持ち、長い歴史をもつ中国では、古くから各地で諸民族独自の文化や言語が発展してきました。

中国には56の民族が存在する

現在、中国には56の民族が存在します。

そのうち、人口の大半である約91%を占めるのが「漢族」です。漢族の人口は12億人ほど。分布は中国全土に及び、特に黄河、長江、珠江の三大流域や松遼平原に集中しています。

ほかの55民族は相対的に人口が少ないため、習慣上まとめて「少数民族」と呼ばれます。少数民族のなかで人口が多いのは、チワン族や満州族、回族などです。

少数民族は人口こそ少ないものの、全国60%以上の地域に広く分布しています。少数民族が多く住む地域は、民族ごとに区域自治が認められており、自治区や自治州、自治県などとして設置されています。

識別されていない民族も多い

56民族という区分は、中国政府の少数民族政策によって識別されたものです。国民の民族所属を定めるために行った民族識別工作により、漢族と55の少数民族が認定されました。

ただ、この識別は政策的なもので、文化的な民族の分類とは異なるものでした。

そのため、現在も識別されていない民族や、便宜上ほかの民族に分類されている民族も数多く存在します。

漢族が多いのは?

漢族は、紀元前200年ごろの「漢」に由来します。秦や漢の時代には6000万人ほどだった漢族は、18世紀後半には2億人に到達。19世紀には、作物の生産性向上などを背景にさらに人口が急増し、4億人を突破しました。現代では、約14億人の漢族がいるとされています。

18世紀以降に起こった世界的な人口の増加現象は、人口爆発として知られますが、中国における人口増加は特に顕著なものであったといえます。

また、人口が多いことに加え、漢字という言語ツールがあったことも、漢族が大多数となった理由の一つ。漢族が生み出した漢字は、詩歌や公的文書、仏教の経典などに使われてきました。また、現代でも話し言葉は地域差がありますが、書き言葉は漢文で統一されています。

少数民族政策により少数民族が増加した

少数民族政策が回復された1978年以降、少数民族の人口が大きく増加しました。これは、少数民族保護のための優遇措置があったからです。

優遇措置の内容は、一人っ子政策の緩和や手当の支給、有利な条件で学校に入れるなど。中国において民族は自己申告制で、18歳までは親が民族を選択できます。優遇措置を受けるため、漢族と少数民族の通婚で生まれた子供が少数民族を名乗るパターンが増加したのです。

また、少数民族の立場が改善されたことにより、漢族を名乗っていた少数民族が集団で表明申請することもあり、少数民族の急増に繋がりました。

◆関連記事
中国文化は魅力がいっぱい!食べ物や服装の特徴を解説

中国の55の少数民族一覧

少数民族を中国第五次国勢調査に基づき人口が多い順に並べると以下のようになります。

それぞれの民族の人口や、使用する言語・文字、特徴について確認してみましょう。

なお、少数民族の多くは中国国外にも分布していますが、本項で紹介する人口は基本的に中国国外の人口を含みません。

チワン族

チワン族の人口は、約1618万人。少数民族のなかで最大の人口をもつ民族です。約88%が中国南部の広西チワン族自治区で暮らしているほか、広東省、貴州省、雲南省、湖南省にも多く分布しています。チワン語とチワン文字、漢字を使用。歌舞を好み、民謡や明るく力強い踊りが特徴で、祝い事の際は一問一答形式で歌う歌垣を行います。

満州族

満州族の人口は、約1068万人。中国東北部を発祥とし、現在は中国全土に散在しています。漢族との同化が進む一方、母語復興も行われています。

回族

回族の人口は約981万人で、ほぼ中国全土に散在しています。イスラム教を信仰する、中国最大のムスリム民族集団です。

ミャオ族

約894万人いるミャオ族の約半数は貴州省で暮らしています。銀の飾りを多用した民族衣装が特徴的。自民族の言語を使用しており、地域ごとに方言があります。

ウイグル族

ウイグル族の人口は、約840万人。そのうち約99%が中国北西部の新疆ウイグル自治区に居住しています。豊富な楽器や、情熱的な歌や踊りが有名です。イスラム教を信仰しており、アラビア語を基本とするウイグル文字を使用します。

トゥチャ族

トゥチャ族の人口は、約803万人。主に湖北省や湖南省、四川省、貴州省に居住しています。貴州省の一部には古代中国の古い仮面劇を伝承する地域があります。トウチャ語と漢字を使用します。

イ族

イ族の人口は、約776万人。雲南省、四川省、貴州省など広範囲に分布しており、小さな地区に集中して住む傾向があります。古い風習の残る民族の一つで、精霊信仰やシャーマンが存在します。自民族の言語・文字を使用します。

モンゴル族

モンゴル族の人口は、約581万人。うち約69%が内モンゴル自治区に居住しています。以前は遊牧民族でしたが、現在遊牧は減少し、ほぼ定住しています。16世紀に導入されたチベット仏教を信仰する人が多い反面、民族古来のシャーマニズムも行われています。モンゴル語、モンゴル文字を使用しますが、都市部では漢語や漢字の使用率が高くなります。

チベット族

チベット族の人口は約542万人。そのうち約243万人がチベット自治区で暮らしています。チベット仏教を信仰しており、チャンタン高原で遊牧生活を続ける人々と、ヤルツァンポ河流域に定住して農業を営む人々に分けられます。チベット語やチベット文字を用います。

プイ族

プイ族の人口は約297万人。大部分は貴州省南部で暮らしており、主に水稲耕作を行っています。精霊信仰や祖先崇拝が盛んで、シャーマンが存在します。プイ語とプイ文字、漢字を使用します。

トン族

トン族の人口は約296万人。主に貴州省や湖南省、広西チワン族自治区の山間部から平野部にかけて居住しています。伝統的な民族衣装や民族音楽が有名。川の上に木造の屋根付き橋をかける風雨橋も特徴的です。文字を持たない文化なので、記録は口頭で伝えられます。

ヤオ族

ヤオ族の人口は約264万人。広西チワン族自治区や湖南省、雲南省、広東省、貴州省、江西省に居住する民族です。伝説上の犬、槃瓠を先祖とする、槃瓠神話を有するのが特徴的。以前は焼畑農業を生業とする人が多かったですが、焼畑の制限などで、現在は定住する人が多いです。

朝鮮族

朝鮮族の人口は約192万人。吉林省延辺朝鮮族自治州を中心に、黒竜江省、遼寧省、内モンゴル自治区にも居住しています。東北地方で早くから稲作を始めた民族で、朝鮮語や朝鮮文字を使用します。

ぺー族

ペー族の人口は約186万人。大半が雲南省大理ペー族自治州で暮らしています。未婚の女性が頭につける白い羽飾りが特徴的。基本的には仏教徒で、道教の影響も受けています。

ハニ族

人口約144万人のハニ族。雲南省南部の紅河と瀾滄江の間の山間地帯の中腹に住んでいる農耕民族です。棚田を作る文化があり、プーアル茶の生産や、トウモロコシ、綿花の栽培を行っています。使用言語はハニ語。祖先崇拝が残っており、シャーマンが存在します。

カザフ族

人口約125万人のカザフ族。人口のほぼすべてが新疆ウイグル自治区の一部に居住しています。以前は人口のほぼすべてが遊牧民でしたが、現在は定住して農作をする人が多くなっています。

リー族

リー族の人口は約125万人。人口のほとんどが海南島で暮らしています。リー語とリー文字、漢字を使用。農耕が中心で、特徴的な料理に竹筒飯があります。踊りなどフィリピンと文化交流があります。

タイ族

人口約116万人のタイ族。雲南省最南端のシーサンパンナ・タイ族自治州を中心に分布します。タイ歴があり、タイ歴の正月に行われる水かけ祭が有名です。南方から持ち込まれた南方仏教が信仰されており、村落に多くの寺院があります。

シェ族

人口約71万人のシェ族。中国東南部の福建省や浙江省の山岳地帯・丘陵地帯に住む少数民族です。ヤオ族の支族とされており、同様の槃瓠神話が伝承されています。焼畑農業を主に行ってきましたが、近年は茶の生産が盛んです。

リス族

人口約63万人のリス族。中国南西部の雲南省を中心に居住し、焼畑農業を行う山地民族です。使用する言語はリス語。大規模に移動してきた歴史をもち、他集団との接触によってさまざまなグループに分かれています。祝い事の際は、弦楽器や口琴を用いた歌や踊りが行われます。

コーラオ族

人口約58万人の コーラオ族は、主に貴州省の西部に散在する民族です。大部分が海抜1000m以上の高地に住んでおり、トウモロコシや稲、小麦などを栽培しています。漢族など他集団と混在していることが多く、独自の文化はあまり残っていません。コーラオ語や漢字を使用します。

トンシャン族

トンシャン族の人口は約51万人。甘粛省を中心に、青海省や寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区に居住しています。古くから農業に従事しており、ジャガイモやトウモロコシ、小麦を栽培してきました。イスラム教徒であり、回族と同様の風習を有しています。

ラフ族

人口約45万人のラフ族。主に雲南省南西部の瀾滄江流域に居住しています。対歌や芦笙舞が盛んです。自民族の言語や文字を使用します。

スイ族

人口約41万人のスイ族。主に貴州省南東部に分布し、広西チワン族自治区西部にも居住する民族です。基本的に川沿いで生活し、水稲耕作を行います。先祖祭祀に使用する多数の銅鼓を保有するのが特徴。葬式儀礼は複雑で、特別な祭壇を用います。

ワ族

ワ族の人口は約40万人。多くは雲南省南西部に居住しているほか、ミャンマーにも多数のワ族が分布しています。竹製の高床住居に住みますが、漢族と交流のある地域では平屋に住むこともあります。東南アジアと共通の踊りが継承されています。

ナシ族

人口約31万人のナシ族は、主に雲南省麗江地区に居住しています。ナシ族固有のトンパ教を信仰しており、象形文字であるトンパ文字で書かれた経典は民俗学的価値があるとして注目されています。

チャン族

チャン族の人口は約31万人。四川省西北部のアバ・チベット族チャン族自治州に居住しています。3000年ほど前の記録があるほど古くから存続する歴史ある民族で、チベット族や漢族の影響を受けながら、古代の信仰や文化も保有しています。精霊信仰や多神崇拝を行っており、シャーマンが重要な役割を担っています。チャン語と漢字を使用します。

トゥ族

人口約24万人のトゥ族は、主に青海省東部に居住しています。古来はモンゴルに居住していた民族で、遊牧や牧畜を行っていましたが、現在は農業を行うことが多いです。モンゴル語に帰属するモングォル語を使用します。

ムーラオ族

人口約21万人のムーラオ族は、大半が広西チワン族自治区北部の山間地帯の羅城ムーラオ族自治県で暮らしています。漢族やチワン族など、周辺の諸集団から文化的な影響をつよく受けています。多数の炭鉱があるため、炭鉱労働者が多く、また水稲、トウモロコシ、小麦の栽培も盛んです。ムーラオ語と漢字を使用します。

シボ族

日本語ではシベ族と呼ばれることもあります。人口約19万人のシボ族は、主に新疆ウイグル自治区イリ地区チャブチャル・シボ族自治県や遼寧省、吉林省、黒竜江省などに居住しています。新疆ウイグル自治区に居住しているシボ族は、清朝時代に新疆の平定のため徴用された人々を起源としています。自民族の言語や文字が存在します。

キルギス族

キルギス族の人口は約16万人。主に新疆ウイグル自治区の南西部に分布しています。同民族の多くは隣接するキルギス共和国に分布しており、中国国内のキルギス族は比較的少数です。以前は遊牧民でしたが、現在は定住して農業などを行っています。長編叙事詩であるマナスは世界的に有名です。

ダフール族

日本語ではダオール族、ダウール族ともいいます。人口は約13万人で、内モンゴル自治区や黒竜江省に居住しているほか、駐屯兵として派遣されたダフール族の末裔が新疆ウイグル自治区の一部で暮らしています。モンゴル系民族と共通の習慣や文化を有しており、ダフール語という特有の言語に加え、モンゴル語を話せる人も多いです。基本的にはシャーマニズムを信仰しています。

チンポー族

チンポー族の人口は、約13万人。かつてはチベット高原南部に住んでいましたが、南部に移動し雲南省西部に居住しています。ミャンマー北部にも多く分布しており、カチン族として知られています。祖先崇拝や精霊信仰が残っています。

マオナン族

人口約11万人のマオナン族。広西チワン族自治区北西部の環江県一帯に分布しています。水稲耕作のほか、トウモロコシや小麦の生産も行っています。漢族やチワン族から文化的影響を受けており、多神崇拝を行ってきました。

サラール族

サラール族の人口は約10万人。中央アジアから移住してきたイスラム教徒の末裔で、イスラム教を信仰しています。青海省、甘粛省、新疆ウイグル自治区の一部に居住しており、主に畑作を生業としています。サラール語や漢字を用います。

プーラン族

人口約9万人のプーラン族。雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州に分布しています。タイ族との交流があるため、南方仏教の信仰者が多いほか、共通の楽器を用います。プーラン語と漢字を使用。ミャンマーの東部でも数万人のプーラン族が暮らしています。

タジク族

人口約4万人のタジク族は、新疆ウイグル自治区南西部にある海抜3000mを超えるパミール高原で暮らす民族です。主に牧畜業に携わるほか、農業も行っています。イラン系民族で、アフガニスタンやイラン、ウズベキスタン共和国に数百万人の同民族がいます。タジク語とウイグル文字を使用します。

アチャン族

人口約3.4万人のアチャン族。主に宏タイ族チンポー族自治州の隴川県や梁河県に分布しています。タイ族や漢族との交流が深いため、南方仏教を信仰する人が多いほか、アチャン語のほかにタイ語や漢字を使用します。農業従事者が多いですが、戸撒刀やアチャン刀、アチャンナイフと呼ばれる刀剣の作製に長けていることでも知られています。

プミ族

人口約3.4万人のプミ族は、主に雲南省北西部にある海抜2600mほどの山岳地帯で暮らす民族です。チベット高原から南下し移住した民族で、長距離を移動してきた歴史を持ちます。基本的に農業や牧畜を生業としており、プミ語と漢字を使用します。

エベンキ族

人口は約3万人のエベンキ族は、内モンゴル自治区のフルンボイル市にあるエベンキ族自治旗や黒竜江省の一部地域に分布するツングース系民族です。狩猟やトナカイの遊牧を生業としています。使用する言語は、エベンキ語やモンゴル文字、漢字など。中国以外に、ロシアのエベンキをはじめ、シベリア全域に分布しており、言語や文化で地域差があります。

ヌー族

ヌー族の人口は約2.9万人。主に雲南省怒江リス族自治州に居住しています。ヌー語を話しますが、地域ごとに方言があり、リス族との雑居が長かったこともありリス語を話せる人も多いです。

ジン族

人口約2.3万人のジン族。ベトナムの主要民族であるキン族と同じ民族です。広西チワン族自治区南部の防城港市にある村に居住しており、農業や漁業を行っています。文化的にはベトナムのキン族と同様で、特有の弦楽器である「独弦琴」を有します。ベトナム語の方言にあたるジン語を用い、文字は漢字を使用します。

ジーヌオ族

人口約2.1万人のジーヌオ族は、雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州景洪市ジーヌオ郷に住んでいます。1979年に認定された55番目の少数民族で、イ族やハニ族とともに北方から南下したと考えられています。洪水神話が伝承されており、神話をもとにした太鼓踊りが有名です。ジーヌオ語と漢字を使用します。

トーアン族

人口約1.8万人のトーアン族は、主に雲南省に散在する民族です。ミャンマーにパラウン族と呼ばれる多数の同民族がいる点も含め、ワ族と民族的に近い性質を持ちますが、文化的には同地域のタイ族の影響を大きく受けています。

バオアン族

日本語ではボウナン族と表記することもあります。人口1.7万人のバオアン族は、元代以降に甘粛省に駐屯していたムスリムのモンゴル人と、多民族との婚姻によって形成された民族です。付近に居住するトンシャン族や回族と似た文化を有し、大半はイスラム教を信仰しています。地域差はあるものの、基本的にはバオアン語を話し、漢字を用います。

ロシア族

人口約1.6万人のロシア族は、主に新疆ウイグル自治区のイリ、アルタイ、ターチョ、ウルムチに居住するロシア系民族。ロシア帝国時代に起こった十月革命から逃れてきたロシア人が定着したものです。文化的にはロシア人とほぼ同じで、ロシア語を使用します。

ユーグ族

人口約1.4万人のユーグ族。日本語ではユイクー族、ユグル族とも言います。甘粛省粛南ユーグ族自治県と酒泉市黄泥堡ユーグ族郷に居住し、主に牧畜を行っています。ウイグル族と近親関係にあるとされていますが、チベット仏教を信仰しています。

ウズベク族

ウズベク族は、新疆ウイグル自治区の北部や南部に分布しています。民族の大半はウズベキスタン共和国で暮らしており、アフガニスタンやタジキスタンにも大勢の同民族がいます。使用する言語はウズベク語で、主にイスラム教を信仰しています。中国に移住してきたウズベク人は町で教育を受けてきた人が多かったため、教職などに就く割合が多かったとされています。

メンパ族

人口約8900人のメンパ族。チベット自治区とインドとの国境地帯で暮らす民族です。居住地域が中印国境紛争地域であったことから、社会の注目を集めました。

メンパは、主要居住地である「門隅の人」を意味しています。使用する言語はメンパ語で、地域ごとに方言の差が大きいのが特徴です。チベット文字を使用し、基本的にはチベット仏教を信仰しています。

オロチョン族

オロチョン族の人口は約8200人。内モンゴル自治区に居住しています。大、小興安嶺山脈の森林地帯で狩猟をしながら生活しており、シャーマニズムを信仰しています。トナカイを飼育する点など、エベンキ族との共通点が多いのが特徴です。オロチョン語と漢字を使用します。

トーロン族

人口約7400人のトーロン族は、主に雲南省西部の独竜河谷に居住する民族です。トーロン語を話し、万物に精霊が宿るという信仰を持っています。文字を持たない文化なので、木刻や結縄で記録を残してきました。顔に入れ墨を入れる文化があったことで有名です。

タタール族

人口約4900人のタタール族は、主に新疆ウイグル自治区に居住するロシア系のタタール人のことです。タタール人はロシアに多く分布しており、特にタタールスタン共和国に多くの同胞がいます。モンゴル系や白人系など、外見はさまざまで、タタール語など独自言語を用います。

ホジェン族

人口約4600人のホジェン族は、ロシアに約1万人いるナナイ族と同じ民族です。黒竜江省東部の黒竜江やウスリー江沿岸地帯に居住しています。漁業を生業としており、サケやマス、チョウザメを捕って生活しています。

カオシャン族

カオシャン族(高山族)は、台湾の山地に住む先住民のことです。かつて日本では高砂族と呼ばれていました。

ローバ族

人口約3000人のローバ族は、チベット自治区ニンチ地区に居住する民族です。日本語でロッパ族とも呼ばれます。インドには多くの同民族がおり、ローバ語、チベット文字、漢字を使用します。

◆関連記事
中国・蘇州市を知りたい!歴史や経済、観光情報をまとめました

中国への移住・就職を考えている方は、レバレジーズの転職サービスにぜひご相談ください!

Leverages Career Chinaでは、中国で働くことを考えている方と日本人人材を求めている企業のマッチングをサポートしています。

中国語初心者から上級者まで、幅広いレベルの求人を取り扱っているほか、中国での就労に詳しいプロのアドバイザーが応募書類の書き方から面接対策、入職後のアフターフォローまでしっかりと対応。

サービスはすべて無料で利用可能となっておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

中国の転職市場に詳しいアドバイザーが
あなたの中国就職・転職をサポートします!

海外経験がない方も全面バックアップ! 無料で相談を申し込む