中国語の数字が分かる!読み方・書き方の基本ルールについて解説の画像

このページのまとめ

  • 中国語の数字は漢字表記。基本的に日本と同じなので覚えやすい
  • まずは1~10の読み方を覚えると効率的
  • 11~99は、1~10の数字を組み合わせて、そのまま読むだけ
  • 100以降は、日本と同様に百千万…といったように単位がつく
  • 百の位から一をつけて「一百」と表現する
  • 105のように、間に0が入る場合は「零」も発音する

中国語の数字の読み方は、日本と共通点も多いため、基本さえ学べばあとは簡単な法則性を学ぶだけで習得可能です。コラムを読んで、日にちやお金について中国語で表現できるようになりましょう。

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カンタン!中国語の数字の読み方

中国の数字の読み方は、日本と似ているところが多々あります。そのため、基本の読み方さえ覚えてしまえば、あとは簡単なルールを押さえるだけで習得可能です。

以下の流れに沿って、中国語の数字について学んでいきましょう。

【STEP1】まずは1~10を覚える

中国語の数字の漢字表記は日本と同じです。そのため、「書き」は簡単に覚えられるでしょう。

ただ、「読み」は中国語特有のものなので、きちんと覚える必要があります。

まずは基本となる1~10の数字について、カタカナの読み方から覚えていきましょう。

数字漢字表記カタカナピンイン
1イー
2アーèr
3サンsān
4スー
5ウー
6リウliù
7チー
8バー
9ジウjiǔ
10シーshí

一部は麻雀の数字と同じ数え方をするので、麻雀経験者なら覚えやすいかもしれません。

ピンイン(拼音)とは? アルファベットで中国語の発音を表したもの

ピンイン(拼音)は、アルファベットで表記した中国語の発音記号のようなものです。ピンインを見れば、単語の読み方・発音の仕方が分かります。

カタカナ読みだけでは正確な発音はできないため、中国語を使いこなすならピンインを理解することが重要です。

ピンインの数はおよそ400種類。

日本の50音と比べると多いように感じられますが、たとえば「你好(nǐ hǎo ニーハオ)」や「晚安(wǎn’ān ワンアン)」といったように、ほぼローマ字読みできるため、ピンインを読むだけならある程度はできるでしょう。

一方、「四(sì スー)」などローマ字読みできないピンインも存在します。これらのピンインは日本人が苦手な発音であることも多いため、発音を聞きながら覚えるのが良いでしょう。

母音の上の記号は何? 声調について解説

「八(bā バー)」など、ピンインの母音のうえには記号がついています。これは声調符号で、音節ごとの音の上がり下がりを表現したものです。中国語には「四声」という4つの声調があります。

第一声(ā):高い音からはじめて、高い音をキープする

第二声(á):低い音からはじめて、高い音に短く上げる

第三声(ǎ):低い音からはじめて、低い音をキープする

第四声(à):高い音からはじめて、力を抜いて一気に落とす  

中国語には、同音異義語があり、「妈(mā)お母さん」や「马(mǎ)馬」など声調で意味が変わる単語もあります。そのため、発音する際は注意しなければなりません。

【STEP2】11~99は漢字で書いてそのまま読むだけ

11~99は、漢字で書いてそのままの順番で読むだけなので簡単です。

たとえば、11は「十一」と書き、「shí yī(シーイー)」と読みます。

20は「二十」で「èr shí(アーシー)」です。

23は「二十三」で「èr shí sān(アーシーサン)」と読みます。

1~10までの数字さえ覚えれば、感覚的に読むことができるでしょう。

【STEP3】百千万亿兆…100以上の数字も日本と同じ数え方

中国語で100以上の数字を表すときは、日本と同じように百千万…と位をつけていきます。

数字漢字表記カタカナピンイン
100バイbǎi
1000チェンqiān
1万ワンwàn
1億亿イー
1兆ザオzhào

英語は「1,000=thousand」、「1,000,000=million」といったように1,000倍を一単位として数えるので、それに比べると中国語の位は覚えやすいでしょう。

中国語の数字の読み方:4つの基本ルール

中国の数字の読み方は日本と似た部分がたくさんあります。特に1~99は、数字を書いて順番に読むだけなので日本人にとっては馴染みやすいでしょう。

ただ、100以上の数字になると、中国語ならではのルールがいくつか関係してきます。

ここで、中国語の数字の読み方に関する基本ルールを押さえておきましょう。

百の位から「一」を付けて読む

日本では、10は「じゅう」、100は「ひゃく」、1,000は「せん」と呼びますが、10,000からは「いち」を付けて「いちまん」と呼ぶのが一般的です。

中国にも似たようなルールがあり、中国の場合100以上から「一」をつけて読むようになります。

数字漢字表記カタカナピンイン
10シーshí
100一百イー バイyì bǎi
1,000一千イー チェンyì qiān

十が数字に挟まれている場合は「一十」になるので注意

数字の間に十が挟まれている場合は、一十と読みます。

たとえば、312は「三百十二」ではなく「三百一十二(sān bǎi yī shí èr サンバイイーシーアー)」と読むので注意しましょう。

「二」と「两」を使い分けている

中国では、2を「二」と「两(liǎng リャン)」で使い分けています。两を使う条件は以下の2つ。

  • 100以上の数字で最初に2が付くとき
  • 後ろに量詞が付く場合(2人、2個など)

两は以下のような使い方をします。

数字漢字表記カタカナピンイン
20二十アー シーèr shí
200二百两百アー バイリャン バイèr bǎiliǎng bǎi
220两百二十リャン バイ アー シーliǎng bǎi èr shí
2,000两千リャン チェンliǎng qiān
2人两个人リャン グァ レンliǎng gè rén
2時两点リャン ディエンliǎng diǎn
12時十二点シー アー ディエンshí èr diǎn

百の場合のみ、二百と两百どちらもあります。

また、時間を表す際「2時」だけ「两」の字を用いるので注意が必要です。かつて時間は鐘の音で数えており、「2時」は鐘を2回鳴らすという意味で、量詞が用いられていました。

「一」は「yī イー」のほかに「yāo ヤオ」と読むこともある

「一」は「yī イー」のほかに「yāo ヤオ」という読み方もあります。

通常は「yī イー」を用いますが、七(qī チー)と間違えやすいことから、番号を言うときだけ「yāo ヤオ」を使う風習があります。

数字の間の「0」を発音する

105のように、間に「0」が入る数字は、きちんと0を発音して読みます。

また、間に0が複数個続く場合も、「零(líng リン)」読みは一回しか加えません。

数字漢字表記カタカナピンイン
105一百零五イー バイ リン ウーyì bǎi líng wǔ
150一百五一百五十イー バイ ウーイー バイ ウー シーyì bǎi wǔ yì bǎi wǔ shí
1,005一千零五イー チェン リン ウーyì qiān líng wǔ
1,500一千五一千五百イー チェン ウーイー チェン ウー バイyì qiān wǔyì qiān wǔ bǎi

中国では末尾の0をよく省略します。

そのため、たとえば150は「一百五十」と書くこともできますが「一百五」と書くのが一般的なのです。

105を書くときは「一百零五」と間の0をきちんと書きましょう。「一百五」だと、150と混同されてしまいます。

なお、時間を伝える際も「2:02」は「兩点零二分」と、0を発音するので覚えておきましょう。

日常会話でよく使う数字

ここでは日付やお金など、日常会話でよく使う数字について紹介します。

1~12月の発音

月は「月(yuè ユエ)」と書きます。そこに数字を付け加えるだけで、1~12月は表現できます。

漢字表記カタカナピンイン
1月一月イー ユエyī yuè
2月二月アー ユエèr yuè
12月十二月シー アー ユエshí èr yuè

1~31日の発音

日にちは、書き言葉で「日(rì リー)」、話し言葉で「号(hào ハオ)」と表現します。そこに数字を付け加えるだけで1~31日が表現できます。

日にち漢字表記カタカナピンイン
1日一日一号イー リーイー ハオyī rìyī hào
15日十五日十五号シー ウー リーシー ウー ハオshí wǔ rìshí wǔ hào
31日三十一日三十一号サン シー イー リーサン シー イー ハオsān shí yī rìsān shí yī hào

西暦年の言い方

日本は西暦年を「二千二十三年」と読みますが、中国では一文字ずつ読み下して言います。

西暦年漢字表記カタカナピンイン
2003年二◯◯三年アーリンリンサンニィェンèr líng líng sān nián
2023年二◯二三年アーリンアーサンニィェンèr líng èr sān nián

日本円の言い方

中国語でお金を表す単位は「元」です。

日本円は「日元(リー ユェン)」と表現します。

金額漢字表記カタカナピンイン
100円一百日元 イー バイ リー ユェンyī bǎi rì yuán
100元一百元イー バイ ユェンyī bǎi yuán
2,000円两千日元リャン チェン リー ユェンliǎng qiān rì yuán

中国で縁起の良い数字・悪い数字

日本にも、ラッキーセブンの「7」や、末広がりの「八」など、縁起が良いとされている数字はいくつか存在します。

中国も同様で、縁起が良いとされる数字はいくつか存在し、また縁起のいい数字に強いこだわりを持っている人が多いのも特徴です。

ここでは、中国で縁起が良いとされている数字と、悪いとされている数字について紹介します。

縁起が良い数字

中国で好まれている数字といえば「8」が挙げられます。

広東語だと、「8」と「発」の音が似ており、「お金が儲かる、発展する、繁盛する」の意味があるとして人気があるのです。

車のナンバープレートや電話番号、部屋番号等は、多くの人が8の入った数字を積極的に選びます。また、店舗をオープンしたり、イベントを開催したりするのは8日や18日の8時8分が人気です。

そのほか、「永久に・幾久しく」という意味がある「久」と同音の「9」、商売繁盛の「隆」や順調に運ぶという意味の「溜」と同音の「6」も人気があります。

縁起が悪いとされている数字

中国でも、日本と同様「4」は死と同音のため避けられる傾向にあります。

また、何もないという意味の「無」と同音の「5」、散財に通じる「散」と同音の「3」もあまり人気がありません。

中国でビジネスを展開する場合は、縁起の良い数字・悪い数字について押さえておくと、成功する可能性が高まるでしょう。

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