このページのまとめ

  • 中国の食文化は、地域ごとに特徴が異なる
  • 中国の伝統的な服飾文化には、「旗袍」と「漢服」がある
  • 中国にはゲンを担ぐ文化があるため、不吉な意味になる置時計を贈ってはいけない
  • 中国の食事のマナーには「音を立てない」「完食しない」などがある

中国への就労・移住を考えている人のなかには、「中国の文化について詳しく知らないかも…」という人もいるでしょう。その国固有の文化・慣習を知ると、仕事や日々の暮らしがよりスムーズになります。このコラムでは中国の食文化や服飾文化、コミニケーションの文化について解説。内容を参考にして、中国移住・就労への第一歩を踏み出しましょう。

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中国の食文化の特徴

中国の食文化と聞くと、「中華料理」を思い浮かべる人も多いでしょう。実は、中華料理と中国料理は別の料理です。中華料理は、中国料理を日本風にアレンジしてできたメニューを指します。ラーメンや焼き餃子、天津飯などが当てはまるでしょう。この項目では、中国本土で食べられている「中国料理」の特徴を紹介します。

地域ごとに特色がある

中国は国土が広く、地域ごとに異なる食文化があります。そのため、中国料理の特徴を一言で表すのは難しいでしょう。中国料理は大きく分けて以下の4種類に分類されます。

四川料理

四川料理は、味や料理のバリエーションが多いのが特徴です。四川省は土地が豊かで沢山の食材が手に入ります。収穫した多彩な食材にさまざまな味付け・調理法を施すことで、四川料理は発展していきました。特に有名なのが辛味の強い料理です。ただやみくもに辛いだけではなく、麻辣(マーラー)や香辣(シャンラー)など、種類の違う辛さを楽しめます。日本でも、「四川風麻婆豆腐」や「四川風よだれ鶏」など、しびれる爽快な辛さを味わえる料理が人気のようです。

広東料理

広東料理には、東南アジアや西洋の文化の影響を受けているといった特徴があります。広東省は古くから貿易が盛んだったため、さまざまな国の文化と融合した料理が生まれました。海産物や農産物も豊富で、中国国内でも「食は広東にあり」といわれているほどです。あっさりとした素材を活かす味付けが中心で、日本人にも馴染みやすいでしょう。代表的な広東料理は、焼売やワンタン麺、飲茶などです。

上海料理

上海料理は、中国屈指の経済都市である上海市周辺で発祥しました。魚介類が豊富で、特に有名なのは上海ガニです。そのまま蒸したりゆでたりするほか、紹興酒に生きたまま漬け込む「酔っ払いガニ」も人気があります。

北京料理

北京料理は宮廷料理がもとになっており、上品で手の込んだ料理が特徴です。また、北京は寒さが厳しい地域なので、体温を保てるよう濃い味付けが好まれています。代表的な北京料理は、北京ダックやジャージャー麵、涮羊肉といった羊肉のしゃぶしゃぶなどです。

屋台文化が発達している

中国の食文化を語るうえで、屋台の存在は外せません。中国は屋台文化が非常に発達している国です。中国人はお祭りや行事など特別なときだけではなく、日常的に屋台で食事をします。特に、忙しい会社員は通勤途中の屋台で朝食を済ますことが多いようです。サクッと食べられるおかゆや油条という揚げパン、肉まんは中国の屋台で食べる朝食の定番でしょう。

冷たいものや生物は好まれない

中国人は、冷たい飲み物は体を冷やし健康を害すると考え、極力口にしません。そのため、飲食店でも常温の飲み物が出てくることが多いようです。また、同じく体を冷やす生野菜や生魚も避けられます。中国には「医食同源」という考え方があり、中国人は食べ物が健康に与える影響をとても気に掛けているのです。

中国の食べ物についてさらに知りたい方は「中国の代表的な食べ物24選!餃子や麻婆豆腐など定番メニューをチェック!」のコラムも参考にしてください。

中国の服飾文化

中国の代表的な服飾文化には「旗袍」と「漢服」があります。

旗袍

旗袍(チーパオ)はいわゆるチャイナドレスのことです。日本でもアニメのキャラクターの衣装やパーティードレスなどとして使われており、馴染み深いでしょう。

旗袍は、中国の満洲民族の伝統衣装で、もともとは男女兼用でした。満州民族は遊牧民なので移動時に馬に乗る必要があります。そのため、サイドに深いスリットを入れて動きやすくしたのです。もともとの旗袍はゆったりとしたシルエットでしたが、西洋文化の影響を受けボディラインに沿うシルエットに変わっていきました。現代では、中国女性のフォーマル服として親しまれています。

漢服

漢服(ハンフー)は漢民族の伝統的な衣装です。男女ともに、美しい刺繡が施された色とりどりの布が使われています。襟付きで帯を使うので、日本の着物に似ていると感じる人もいるようです。

現代の中国では、若者を中心に漢服を普段着として着ることが流行しています。もともとは文化継承が目的ですが、漢服のデザイン性の良さも若者の間でブームになった要因でしょう。観光地やフォトスポットで漢服を着て写真を撮り、SNSにアップするのが現代風の楽しみ方です。

中国の民族衣装についてさらに詳しく知りたい方は「中国の民族衣装の歴史とは?若者の間では漢服がブームに」のコラムも参考にしてください。

中国のコミュニケーションに関する文化

中国にはコミュニケーションに関する独特な文化があります。中国人と交流するときは下記で説明する点に留意しましょう。

目上の人を大切にする

中国では、目上の人を敬い大切にする文化があります。そのため、目上に失礼な態度を取っていると、ひんしゅくを買ってしまうでしょう。また、血縁関係を重視し、家族を大切に思っている人が多いのも特徴です。中国人と交流するときは、家族を貶めるような言動はしてはいけません。日本には身内を謙遜のつもりで悪く言ったりからかったりする人もいます。しかし、中国人の前で家族を大切に思わない言動をすると、悪い印象を与えてしまうのでしょう。

体裁や面子を重視する

中国には面子文化と呼ばれる価値観があり、自分を立派に見せることを重視する傾向にあります。そのため、プライドを傷付けないよう配慮するのが中国人と円満に過ごすコツです。たとえば、中国人と食事に行き奢ってあげるといわれたときは、ありがたく気持ちを受け取りましょう。申し訳ないからと断ってしまうと、中国人は「面子を潰された」と感じる可能性があります。

自分の意見をしっかり主張する

中国人は自分の意見を曲げずに主張する人が多いといわれています。中国は人口が多く競争が激しい社会なので、自分の意見を強く主張しなければ物事が思い通りにはなりません。一見、自分勝手のようにも見えますが、周囲の人に埋もれて損をしないための知恵なのです。中国人と交渉や議論をする際は冷静さを保ちつつ、自身の主張もはっきり伝えることを意識しましょう。

中国文化のタブーとは?

ここでは、中国文化でタブーとされていることを紹介します。

プレゼントしてはいけない品物がある

中国にはプレゼントしてはいけない品物があります。発音が不吉なことを予感させるアイテムは、贈ってはいけません。具体的な品物と理由は以下のとおりです。

  • 時計:時計を贈るという意味の発音「ソンジョン」が、死者を弔うという意味の言葉でもあるため(腕時計は発音が違うため問題ない)
  • 梨:梨を意味する「リー」という発音が、離れ離れになる=死別を意味するため
  • 傘・扇子:両方とも別れにまつわる言葉を連想させる発音であるため
  • 靴:靴を意味する「シエ」は、邪気という意味の発音でもあるため

上記は特にプレゼントとしてタブーな品物です。昨今ではゲンを担がない人も増えているようですが、相手からリクエストされた場合以外は贈るのを避けるのが賢明でしょう。

食事のマナーに関するタブー

中国では、食事の際に音を立てるのはタブーとされています。特に、麺類や汁物を音を立ててすするのは辞めましょう。比較的食事のマナーに寛容な中国人でも、不快に感じるようです。

中国では出された料理を少しだけ残す文化があります。日本の場合、出された料理を完食するのがマナーです。しかし、中国では食事を完食すると「量が足りない」「ケチだ」という意味になるため、タブーとされています。一口ぶんを残すと、「十分食事を提供された」という意思表示になるのです。

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