このページのまとめ
- 広い土地と長い歴史のある中国は、食材や調理法が多様
- 基本的に、高い火力で調理した高栄養の食事が多い
- 北京ダック、水餃子、刀削麺などの北京料理
- 春巻き、酢豚、ワンタンなどの広東料理
- 麻婆豆腐、回鍋肉、水煮肉片などの四川料理
- 上海ガニ、小籠包、紅焼肉などの上海料理
「中国の美味しい食べ物が知りたい」という方に向け、このコラムでは、代表的な中国料理を24選ピックアップして紹介します。豚肉や魚介類、野菜を豪快に使い、高い火力で調理した栄養価の高い食事が特徴の中国料理。唐辛子や山椒の辛味が強いメニューや、ほんのり甘い饅頭などもあって、やみつきになる美味しさに溢れています。コラムを読んで、どんな料理が食べたいかチェックしてみてください。
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中国の代表的な食べ物24選
中華料理は、フランス料理やトルコ料理と並び、世界三大料理の一つに数えられるほど、有名で人気のある食べ物です。麻婆豆腐や餃子、小籠包といった中国発祥の食べ物は、日本でも好んで食されています。
中華料理の特徴は、バラエティの豊富さ。長い歴史と広大な国土をもつ中国では、多種多様な食材を用いた、ユニークで繊細な料理法が編み出されました。この項目では、無数にある中華料理のなかから、代表的な24料理をピックアップして紹介します。
北京ダック
北京料理の定番ともいえる北京ダック(北京烤鸭、ベイジンカオヤー)は、世界的に有名な中国を代表する料理の一つです。
下処理をしたアヒルを丸ごと炉で焼き、皮をスライス。ネギやキュウリ、中華甘みそ(甜麺醤、テンメンジャン)と共に、小麦粉を焼いた皮(薄餅、バオビン)で巻いて食べます。
パリパリになった皮は香ばしい風味で絶品。コース料理では、余った肉を肉料理に加工します。
火鍋
中国料理のなかでも特に有名な鍋料理、火鍋(フゥオグゥオ)。スープには、魚介類や豚骨を煮込んで作った白湯(パイタン)や、山椒や唐辛子を使った麻辣味の紅湯(ホンタン)などがあり、基本的に辛いスープが主流ですが、あっさりスープと辛味スープが組み合わさった鴛鴦(ユエンヤン)もあります。肉に付けるタレは数百種類あり、組み合わせて自分好みのタレを作ることも可能です。
炸醤麺
北京の麺として有名な炸醬麵(ジャージャーメン)。豚のひき肉やタケノコ、シイタケなどを豆味噌で炒めて作った炸醤を麺の上に乗せ、混ぜて食べます。トッピングはキュウリやネギ、大豆など。塩味が主流ですが、甘めのものもあり、日本のジャージャー麺とは味付けが異なります。
餃子
餃子(ジャオズ)は、ひき肉とみじん切りの野菜を包んだ料理です。日本では焼き餃子が人気ですが、中国では茹でて作る水餃子の方が一般的。また、具は豚肉以外にも、鶏肉や牛肉、エビを用いることもあります。1800年以上の歴史がある、主に中国北部で人気の伝統料理です。
涮羊肉
涮羊肉(シュワンヤンロウ)は、羊肉のしゃぶしゃぶです。中央に煙突のついた銅製の鍋を用い、ナツメやネギなどの出汁に薄切りの羊肉をくぐらせてからタレをつけて食べます。寒い北京の冬に身体を温められる火鍋料理の一つです。
刀削麺
刀削麺(ダオシャオミエン)は、独特な製法の麺料理です。小麦粉を水で練った生地の塊を、くの字型の包丁で削ぎ落として茹でます。太めに削られた麺は、もちもちとした独特の食感。ラーメンのようなスープに入れたり、タレを絡めて食べます。
肉末焼餅
肉末焼餅(肉末燒餅、ローモーシャオピン)は、小麦粉で作ったパンの中に、そぼろを入れた北京料理です。豚肉やタケノコ、ネギ、ショウガなどを炒めて作るそぼろは、醤油や砂糖で甘く味付けされています。食欲をそそる一品です。
葱油餅
葱油餅(ツォンヨゥピン)は、ネギを具材にした小麦粉のお焼きです。塩で味付けするので甘くなく、朝食として食べる人もいます。屋台でよく売られています。
饅頭
饅頭(マントウ)は、伝統的な中国の蒸しパンです。日本の饅頭のルーツとされていますが、中に具材は入っていません。華北では主食として食べられており、華中・華南では点心として食べられています。
春巻き
春巻き(春卷:チュンヂュアン)は中国の点心(軽食)料理の一種です。肉や野菜を小麦粉の皮で巻き、きつね色になるまで揚げて作ります。
上海省、福建省、広州省、深セン市、香港などで人気で、具や調理法は地域によってさまざま。塩味のものもあれば、小倉あんを包んだ甘いものもあります。
腸粉(蒸し春巻き)
広東料理の一つである腸粉(チョンファン)は、米でできた皮を使った蒸し春巻きのこと。飲茶レストランや夜の屋台で手頃に食べられて、人気の高い点心料理です。具は牛肉や魚介類が主。蒸し焼きにするため、具材の旨味が凝縮されます。醤油ダレやゴマペースト、唐辛子味噌などをつけて食べます。
ワンタン
ワンタン(餛飩、フントゥン)は、中国南部を中心に食べられている点心料理です。細かく刻んだ肉や魚介類、野菜を混ぜ、小麦粉の皮で包んだあと、いったん茹でてからスープに入れて提供されます。水餃子にも似ていますが、ワンタンに使う皮は四角形で比較的薄め。茹で時間も短く、茹でると透明感が出ます。中国には冬至にワンタンを食べる慣習があるため、ワンタンは長く親しまれている料理の一つといえます。
酢豚(咕咾肉)
酢豚は日本で人気の中華料理。その元となった料理にはいくつか候補があります。その一つが咕咾肉(クーラオロウ)です。下味を付け角切りにした豚肉に衣をつけて揚げ、甘酢あんを絡ませつつピーマンやニンジン、タケノコなどの野菜と一緒に炒めて作ります。甘みや酸味をつけるため、パイナップルやリンゴなどの果物を入れることもあり、ケチャップで味付けすることも相まってフルーティーな味わいになります。
鱼翅羹
鱼翅(ユイチー)は、日本語でフカヒレのこと。鱼翅羹はフカヒレスープのことです。中華料理店で出されるフカヒレの姿煮とは異なり、とろみの付いたフカヒレ入りスープとして提供されます。中国全土でポピュラーな食べ物です。
四喜丸子
広東料理である四喜丸子(スーシーワンズ)は、蒸し煮の肉団子にタレを掛けた料理です。四喜丸子の4つの肉団子はそれぞれが人生における幸福を表しており、結婚式や誕生日など祝いの席でよく食べられています。肉料理ですがさっぱりとした味付けなので、誰でも好きになれる味わいです。
麻婆豆腐
麻婆豆腐は、代表的な四川料理の一つです。特徴は、唐辛子の辛さ辣味(ラーウェイ)と、花椒(ホアジャオ)の痺れるような辛さ麻味(マーウェイ)。香辛料が大量に用いられるため、本場の麻婆豆腐は辛味の強い仕上がりになります。口当たりの良い豆腐と、ジューシーなひき肉、香り高いネギの相性が抜群です。
水煮肉片
水煮肉片(シュイジューロウピエン)は、一口大に切った豚肉を油入りのスープで煮込んだ料理です。典型的な四川料理で、唐辛子や花椒を使った辛い味付けにされています。肉に卵白と片栗粉の衣を付けて茹でるので、柔らかい食感に。ジューシーな豚肉と香辛料の風味が楽しめます。
宮保鶏丁
宮保鶏丁(ゴンバオジーディン)は有名な四川料理の一つです。さいの目に切った鶏肉と、ピーナッツ、唐辛子を炒めます。通常の炒め物より強い火力で一気に加熱する調理法が特徴です。宮保鶏丁は世界的に人気のあるメニューなため、西洋諸国にも広まっていますが、味付けは西洋風にアレンジされています。
担々麺
四川の麺料理といえば担々麺(擔擔麵、ダンダンミェン)。四川の担々麺は、スープがなく、量も少なめ。ラー油の入った醤油系の少量のタレに麺を入れ、甜麺醤などを加えた肉そぼろを乗せて食べます。
日本の担々麺は、スープが入っていて、一食分になる量で提供されるのが一般的。中国でも、上海などの地域では、辛味を抑えたスープありの担々麺が食べられています。
回鍋肉
四川料理である回鍋肉(回锅肉、ホイコーロー)は、日本の甘辛い味付けとは異なり、辛味の強い料理です。葉ニンニク(蒜苗、ソンミョウ)、皮付きの豚肉の塊を使い、味付けに唐辛子や豆板醤を多用します。刺激の強い味わいが楽しめる料理です。
なお、回鍋とは、一度調理した食材を鍋に戻して調理すること。豚肉を茹でたり焼いたり炒めたりする調理過程があるので、回鍋肉と名付けられました。
上海ガニ
上海名物とも言える上海ガニ(大閘蟹、ダージャーシエ)。上海ガニを縛って丸ごと蒸した料理です。甲羅がついたままなので、自分で殻を割って食べます。腹側から開き、カニの内子やカニ味噌を食べてから腹や足の肉を食べる流れが一般的です。
小籠包
日本でも人気の小籠包(シャオロンバオ)は上海の名物グルメ。豚肉の餡を薄い小麦粉の皮で包み、蒸した点心料理です。中に豚肉の旨味が詰まったスープが入っているのが特徴で、レンゲを用い、箸で割ってスープから食べます。タレは、黒酢や醤油に、千切りにしたしょうがをまぜたものを使います。上海ガニの身を入れたものや、鶏肉を入れたものなどがあり、バリエーション豊富です。
酸辣湯(スワンラータン)
酢の酸味と、唐辛子や胡椒の辛味が合わさった酸辣湯(スワンラータン)は定番のスープ料理です。具材は豆腐や肉、シイタケ、タケノコ、キクラゲ、ネギなどの具材をいれ、味つけをしたのち、片栗粉でとろみをつけ溶き卵を流し込みます。寒い冬はもちろん、夏にも好んで食されます。
紅焼肉
中国を代表する家庭料理の一つ、紅焼肉(ホンシャオロウ)は、日本でいう豚の角煮です。鮮やかな色合いと、香ばしく濃厚な味わいが特徴。皮付き肉を使うため、肉や脂身との食感の違いが楽しめます。
中国料理の特徴
多様な食材を用いる中国の料理。味付けや調理法もさまざまです。そこで本項では中国料理の特徴についてまとめて概説します。
日本の中華料理と中国の料理は違う
日本でも人気の中華料理は、あくまで日本人向けの味付けにアレンジされた料理です。そのため、日本の中華料理は、中国で食べられている食事とは異なります。
中国には、日本では目にしないような料理があったり、同じメニュー名でも味付けが大きく異なっていたりすることがあるでしょう。一方、焼き餃子や天津飯など日本発祥の中華料理は、中国ではあまり食べられていません。
中国四大料理
中国料理とひとことに言っても、地域によってそれぞれ料理の特徴が異なります。
日本では、中国料理の特徴を地域ごとに「北京料理」「広東料理」「四川料理」「上海料理」の4つに分け、まとめて中国四大料理と呼んでいます。
中国四大料理には以下のような特徴があります。
【北京料理】北京ダック、ジャージャー麺、刀削麺、水餃子、涮羊肉など
- 濃いめの味付け
- 北方のため、寒冷な気候
- 身体があたたまる料理が多い
- 手の込んだ料理が多い
【広東料理】春巻き、ワンタン、酢豚、フカヒレスープなど
- あっさりした味付け
- 南部の港町
- 「食は広州にあり」と言われるほど食材が多様
- 港が近いため、カレー粉やケチャップなど欧州の素材が使われることも
- 米が主食で、魚介を使った料理も多いため日本人の舌に合う
【四川料理】麻婆豆腐、回鍋肉、青椒肉絲、水煮肉片、担々麺など
- 香辛料を使った辛い味付けが特徴
- 酸味の強い料理も多い
- 西部の山に囲まれた地域。冬は寒冷で夏は暑い
- 肉や川魚、野菜をよく使う
【上海料理】上海ガニ、小籠包、紅焼肉など
- 濃厚な味付け
- 甘さや塩辛さなど味がはっきりしている
- 東部の平野。米や魚介類が豊富
- 米の産地なので醤油や味噌を使った味付けが多い
地理条件や気候条件、その土地の文化などにより、それぞれの地域で固有の食文化が発展してきました。それらをまとめて中国料理と呼ぶため、中国料理の種類は豊富なのです。
なお、「中国四大料理」という分け方は比較的広義な分類といえます。
中国では、たいてい「山東料理」「四川料理」「広東料理」「福建料理」「江蘇料理」「浙江料理」「湖南料理」「安徽料理」からなる八大菜系で分類します。
さらに、八大菜系はそれぞれがさらにいくつかの系統に分けられているため、中国料理の種類を詳細に見ると非常に多様性に富んでいることが分かります。
屋台が多い
中国は屋台や露店が多いです。買い食いする人も多く、朝食を屋台で済ませる人もいます。ボリュームのある食事ができるので、屋台でも十分にお腹を満たせます。
基本的に中国は外食産業が盛んです。都市部には日本食やイタリア料理など、外国の料理が楽しめるレストランもあります。日系コンビニも数多く進出しており、グルメな生活が送れるでしょう。
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