このページのまとめ
- 日本人にとって中国語のリスニングは難しい
- 日本語にない発音があったり、1音節で成り立つ同音異義語が多かったりする
- リスニングの勉強は、まずは単語や文法を学ぶことが重要
- 発声練習で正しい発音を学べば、音を聞いて正しい単語に変換できる
- 音読のスピードアップを心がけると、聞き取れるスピードも速くなる
中国語の勉強をしている方に向け、リスニングのおすすめ勉強法について解説します。コラムを読んで、効率のいい勉強方法をチェックしましょう。
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日本人にとって中国語のリスニングが難しいのはなぜ?
中国語の勉強中、リスニングでつまづくという人が少なくありません。
実際、日本人にとって中国語は、読み書きが覚えやすい一方で、発音やリスニングは難しいとされています。ここではその理由について解説します。
日本語にない音がある
中国語には、日本語にはない発音や馴染みのない発音もあります。リスニングをするうえで、聞き慣れない音があると、聞き取るのが難しくなってしまうでしょう。中国語を聞き取るには、新しい音を覚えていく必要があります。
同音異義語が多い
中国語は、1音節で成り立つ言葉が多く、同音異義語が多数存在します。
たとえば、「朱(zhū)」「猪(zhū)」「祝(zhù)」など、声調の違いも含めると似た発音で違う意味の単語というのが少なくありません。
リスニングをしていると、短い音節の単語が次々登場します。それがどの単語を示しているか考えながら聞いていると意味をとらえるのに苦労してしまうでしょう。
方言が多い
中国語には「普通话」という標準語がありますが、地域によって方言や訛りがあります。リスニングの勉強は標準語で行うことが多いので、実際に中華圏の人と話すとうまく聞き取れないことがあるかもしれません。
読むのは簡単なので相対的に苦手に感じる
日本人にとって、中国語は読むのは比較的簡単だとされています。
日本と中国はどちらも漢字文化の国です。中国語の漢字のなかには、日本の漢字と似た意味の単語や日本語の漢字から意味を推測できる単語も少なくありません。中国語に詳しくなくても、見ただけでなんとなく意味が分かる単語も多いはずです。
読むのが比較的簡単なだけに、相対的にリスニングが苦手に感じる人も多いようです。
リスニングの勉強時間が足りない
日本人は、単語や文法の勉強を優先する傾向にあります。読み書きを重視するあまりリスニングの勉強がおろそかになり、リスニング力が身につかないというケースも多いです。
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中国語リスニングのおすすめ勉強法
ここでは中国語リスニングのおすすめ勉強法について紹介します。正しい勉強法を知って効率よくリスニングスキルを身につけましょう。
1.まずは単語と文法を覚える
まずは単語や文法を覚えて、中国語の文章を正しく読めるようになっておきましょう。文章構造を理解していない段階で、耳で聞いて話を理解するのは困難です。「誰が・何を・どうした」という基本構造を正確に読み取れるようになることが、リスニング力を高める第一歩といえます。
特に、中国語は語形変化がないので、語順が重要です。文章の意味を正確にとらえるためには、語順を意識して学びましょう。
2.発声練習で正しい発音を知る
文章が読めるようになったら、次は正しい発音を学びましょう。発音が分かるようになれば、音を聞いて正しい単語に変換できるようになります。
発音を知るには「発声練習」が有効です。文章を見ながら音を聞き、マネして発音しましょう。特に、日本語にないような発音には注意。ネイティブの発音を繰り返し聞いて、正しい発音を身につけましょう。
中国語は、発音の種類が多く、声調によっても意味が異なります。慣れないうちは大げさなくらいはっきりと発音することをおすすめします。単語や発音を意識しているうちは、1文につき10回ほど繰り返し音読しましょう。
3.音読のスピードアップを目指す
実際のリスニングでは、スピード感も求められます。音が理解できるようになっても、処理スピードが追いつかないと話している内容を理解することは困難です。
一般的に、音読できるスピード以下の音源はスムーズに聞き取れるとされています。スピードアップに有効なのがセリフ音読です。セリフ音読は、感情をこめて誰かに話すように音読する練習法のこと。はじめは文章を見ながら発声し、次第に文章を見ずに話せるように練習します。文章を見ずに話せるようになったら、スピードをあげていきましょう。
4.シャドーイングでリスニング力を高める
「シャドーイング」は、音源を聞きながら、後を追うようにマネして発音する勉強法です。繰り返し練習することで、中国語のスピードに徐々に慣れていき、聞き取れなかった単語も分かるようになっていきます。
シャドーイングをするには、一語ずつ単語や発音を理解する必要があります。聞き取れていなかった部分を確認しながら、完璧に言えるようになるまで同じ音源で繰り返し練習しましょう。練習に用いる音源は、全く知らないものよりも、ある程度内容や文法について理解しているものがおすすめです。はじめのうちはスロー再生や一時停止も使いながら、自分のペースで練習することをおすすめします。
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中国語のリスニングスキルを高めるコツ
ここでは中国語のリスニングスキルを高めるコツについて解説します。
毎日コツコツと勉強する
リスニングの勉強は、一度にまとめて行うよりも、毎日コツコツ続けるほうが効果的です。
「週末だけ集中して勉強したい」と考えている人もいるかもしれません。しかし、週1~2日だけ勉強する方法は、記憶が定着しづらい可能性があります。中国語に慣れるには、少しづつでも良いので毎日取り組むことが肝心です。リスニングの勉強を習慣化すると良いでしょう。
音源を聞きながら書き取りを行う
音源を聞きながら書き取りを行うと、字と音を結び付けて覚えることができます。「音は分かるが字が分からない」あるいは「字は分かるが発音が分からない」という単語を減らす練習になるでしょう。
また、書きとった文章をチェックすれば、うまく聞き取れていない部分を明確にすることができます。繰り返し練習することで、細かい部分まで完璧に聞き取る能力が身につくはずです。
単音節単語の学習に力を入れる
単音節単語は1音からなる単語のことです。中国語は単音節単語が多く、重要な意味をもつ単語も少なくないため、うまく聞き取れないと文章の内容がよく分からなくなってしまいます。リスニングの勉強をするときは単音節単語を重点的に学びましょう。
「聞き流し」は補助的に用いる
リスニングには、聞き流しという勉強法があります。聞き流しは中国語に慣れるには効果的な方法です。しかし、中国語初心者のうちから大量の音源を聞き流しても効果はあまりありません。音が耳に入るだけで集中して聞いていないからです。むしろ、中国語をBGMのように右から左へ聞き流すクセがつき、逆効果になってしまいます。
聞き流しは、音源が聞き取れるようになってはじめて効果が出るので、リスニングの補助的な勉強方法として取り入れましょう。一度理解した文章を定着化したり、中国語の発音のリズムをつかんだりするのには有効な方法です。
レベルに合った音源を用意する
リスニングの勉強に用いる音源は、自分のレベルに合ったものを利用しましょう。具体的には、聞くだけで内容を7~8割理解できる程度の音源が理想です。急いでスキルを高めようと、ほとんど聞き取れないような難しい音源にいきなり挑戦するのは、あまり好ましくありません。全く聞き取れない文章は、何度聞いても聞き取るのが難しいからです。聞き取るのが難しいと感じたら、もっと難易度の低い教材を使うようにしましょう。
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