ホテルのフロントで受付をしている女性のイメージ

このページのまとめ

  • 「中国語初級レベル」なら、飲食店スタッフやホテルスタッフなどの接客業がおすすめ
  • 接客業はある程度定型文でやり取りできるので語彙が少なくても対応できる
  • 「ビジネスレベル」の語学力があるなら、企業間のビジネスも担当できるようになる
  • 海外営業や貿易事務などの仕事も選択肢となる
  • 「ネイティブレベル」の高い語学力があるなら、通訳者や翻訳家として働ける
  • ネイティブと同じ水準の語学力があると、中国語のスキルそのものを仕事にできる

中国語を活かせる仕事について知りたい方に向け、語学力のレベル別におすすめの仕事を紹介します。コラムを読んで、どのような仕事ができるのかチェックしてみましょう。

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レベル別・中国語を活かせる仕事16選

ここでは中国語を活かせる仕事について紹介します。レベル別に紹介するので、自分に合った仕事を探してみましょう。

初級レベル(日常会話ができるレベル)

中国語の初級レベルは、簡単な日常会話が可能なレベルです。中国語の資格でいえば、中国語検定なら3級~2級、HSKなら5級が目安となります。

初級レベルの中国語力があれば、飲食店や宿泊施設などで接客対応が可能です。接客はある程度決まったやりとりが多いので、語彙が少なくても対応できます。

1.キャビンアテンダント

キャビンアテンダントは、機内サービスや搭乗客の対応で外国語を使う機会があります。中国語圏の客の対応をする際は、中国語のスキルを活かせるでしょう。外資系エアラインで働く場合は高い語学力が求められますが、日系のエアラインなら中国語は初級レベルでも挑戦できます。

2.グランドスタッフ

グランドスタッフは、空港のカウンターで搭乗手続きや乗客の案内をする仕事です。観光やビジネスで日本を訪れる中華圏の外国人は多いため、中国語を活かす機会があります。特に日本と中国を行き来する国際線が発着する空港では、中国語のスキルが重宝されるでしょう。

3.旅行会社(ツアーコンダクター、ツアープランナーなど)

ツアーコンダクターやツアープランナーなど、旅行関係の仕事も中国語のスキルを活かせる分野です。日本人向けに海外のホテルを手配したり、外国人観光客向けに日本のホテルを代理手配したりする仕事があるので、中国語を活用する機会があります。事務作業が発生する仕事もあるので、読み書きの能力も求められます。

4.ホテル・旅館のスタッフ

外国人観光客が多く利用するホテル・旅館のスタッフは、中国語を活かせる仕事の一つです。特に、フロントスタッフやコンシェルジュなど、宿泊客とやり取りをする機会が多い職種は、中国語を活かす機会が多いでしょう。やり取りは定型文を用いることが多いので、中国語初級レベルでも挑戦しやすい仕事です。

5.飲食店スタッフ

中華圏の訪日観光客が多い飲食店では、中国語人材が重宝されます。中国語でメニューの説明をしたり、注文を取ったりする場面がありますが、定型文でやり取りができることが多いので中国語初級レベルでも働きやすい仕事といえます。

6.免税店スタッフ

中華圏の訪日観光客が利用する免税店では、中国語ができると重宝されます。商品の説明やレジの接客はある程度決まったやり取りでできるので、初級レベルの中国語力でも対応できることが多いです。

7.交通機関の職員(車掌、駅係員など)

交通機関の職員も、中国語のスキルを活かせる仕事の一つです。中華圏の訪日外国人に対し、乗換案内をしたり、きっぷを販売したりする機会があります。日本の交通機関は外国人にとって複雑で分かりにくいものなので、中国語ができる職員は重宝されるでしょう。

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中級レベル(ビジネスレベルの中国語力がある)

中国語の中級レベルは、いわゆる「ビジネスレベル」にあたります。日常会話はもちろん、ビジネスシーンでもある程度の中国語が扱えるレベルです。中国語の資格でいえば、中国語検定で準1級以上、HSKで6級が目安となります。

中級レベルの中国語力があれば、企業間のビジネスも担当できるようになるため、働ける仕事の幅が大きく広がるでしょう。

1.日本企業の中国担当者

海外展開をしている日本企業では、中国語人材が重宝されます。現地企業と交渉したり、中国支社の社員とやり取りするだけの中国語力があれば、高く評価されるでしょう。文書の作成やメールでのやりとり、電話対応などをする機会があるので、話す・聞く能力だけでなく読み書きの能力も求められます。

2.中国企業の日本支社の職員

日本に進出している中国企業は数多く存在します。中国企業の日本支社では、中級レベル以上の中国語力はもちろん、中国の商習慣についての理解が求められます。中国企業と日本企業が良好な関係を築けるよう、円滑なコミュニケーションができる人が適しているでしょう。

3.海外営業

海外営業は、海外向けに商品やサービスを売り込む仕事です。商談や交渉はすべて中国語で行うので、中国語の高いコミュニケーション力が必要とされます。また、商品を売り込むには中国の商習慣を知らなければならないので、中国文化への理解度も必要といえるでしょう。

4.貿易事務

貿易事務は、輸出入に関する書類作成や手続きを行う仕事です。日本と中国は貿易が盛んなので、中国語人材は需要があります。書類やメールなど文面でのやりとりがメインなので、中国語は読み書きのスキルが必要です。また、貿易に関する専門知識も必要とされます。

5.バイヤー

日本で販売する商品を、海外から買い付ける仕事です。中国の買い付け先と価格交渉をするため、中国語の高いコミュニケーションスキルが求められます。また、中国の商習慣に対する理解も必要です。

6.ブリッジSE

ブリッジSEは、海外にシステム開発を委託する際に、委託元と委託先の橋渡し役を務める仕事です。ブリッジSEは、委託元の依頼内容を理解し、委託先へ正確に伝えなければなりません。高いコミュニケーションスキルと、SEとしての知識が求められます。

上級レベル(ネイティブレベル)

中国語の上級レベルは、ネイティブと同じ水準で中国語を扱えるレベルです。複雑な文法や細かいニュアンスの違いまで理解し、複雑な会話も難なく通訳できるレベルといえます。中国語の資格でいえば、中国語検定1級が目安です。

上級レベルの中国語力があれば、中国語そのものを仕事にできます。通訳や翻訳のような、高い語学力が必要な仕事をすることも可能です。

1.通訳者

通訳者には、企業に所属する社内通訳者やフリーランスなど、さまざまな働き方があります。社内通訳者の仕事内容は、会社の商談や会議に出席して通訳を担当するのが一般的です。一方、フリーランスは、訪日外国人の通訳案内など幅広い仕事を担当します。通訳者として働くには、高いコミュニケーションスキルに加え、通訳する分野の専門知識も必要とされます。

2.翻訳家

翻訳家も、企業に所属する方法やフリーランスといった働き方があります。翻訳のジャンルは、文芸、広告、契約書、ゲームなどさまざま。いずれも担当する分野に対する高い専門知識が必要とされます。また、翻訳元の文章を読み解いて適切な表現に訳す、高い語学力も必要です。

3.中国語講師

中国語教室や、高校・大学で中国語を教える仕事です。中国語は英語に次いで学習者が多いため、中国語講師は高い需要があります。日本語と中国語が両方使えるバイリンガルの講師は、特に中国語初心者の生徒にとって頼れる存在となるでしょう。中国語講師には、読む・書く・話す・聞くの総合的な能力が求められます。また、発音の良さや文法に対する詳しい知識も必要です。

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中国語を活かせる仕事の探し方

ここでは中国語を活かせる仕事の探し方を紹介します。

求人サイトで探す

中国語を活かせる仕事を探すなら、求人サイトを利用するのが効率的です。日本の求人サイトで「中国語」の条件を入れて検索すれば、条件にあった求人情報を調べられます。自分の中国語のレベルに合った案件を探すことも可能です。

企業のWebサイトから応募する

企業によっては、自社のサイト内で求人を出していることもあります。働きたい企業や業界がある程度決まっている人は、求人サイトだけでなく企業のWebサイトもチェックしておきましょう。

海外就職をするなら転職エージェントの利用がおすすめ

中国語のスキルを活かして海外で就職する場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。企業とのやり取りを仲介してもらえるほか、移住や手続きに関するアドバイスをもらうことができるので、海外就職初心者の方も安心です。

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中国語力をアピールするのに役立つ資格

中国語を活かして就職するなら、中国語系の資格を取得すると効果的です。資格を取得すれば「中国語検定△級 取得」など、語学スキルを客観的にアピールできるようになります。ここでは認知度の高い中国語の資格試験について紹介するので、ぜひ参考にしてください。

中国語検定(中検):3級以上

中国語検定は、日本中国語検定協会が実施している資格試験です。日本独自の試験で、文法や語彙など中国語の基本的な知識が求められます。また、中国語と日本語の翻訳能力が必要とされるのも中検の特徴です。

中国語検定のレベルは準4級~1級に分かれており、就活でアピールできるのは3級からが目安とされています。中検の1級は難易度が高く、合格すれば通訳や翻訳が可能なレベルとしてアピールすることができます。

【中国語検定・公式サイト】
一般財団法人 日本中国語検定協会「中国語検定試験: 中検

HSK(漢語水平考試):4級以上

HSKは中国政府公認の資格試験です。国際基準の試験なので、外資系企業で働きたい方や中国語圏で海外就職をしたい人は、HSKの受験をおすすめします。HSKは、中国語を用いたコミュニケーション能力を測る試験です。問題や回答はすべて中国語なので、日本語の翻訳能力は求められません。

HSKのレベルは1級(初級)~6級(上級)に分かれており、就活でアピールできるのは4級からが目安とされています。日本でもHSKを導入する企業が増えているので、グローバル企業で働きたい人はHSKの取得がおすすめです。

【HSK・公式サイト】
HSK日本「HSK 日本で一番受けられている中国語検定

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中国語を活かして働くなら!押さえておきたいポイント

ここでは中国語を活かして働く際に押さえておきたいポイントについて解説します。求職活動をスムーズに進めるためにも以下のポイントをチェックしておきましょう。

資格を取る

「中国語は話せるけれど資格は取っていない」という人は、ぜひ資格を取得しておきましょう。資格を取っておけば、採用の際に評価ポイントとなるほか、資格を必要とする仕事にも応募できるようになります。

中国語圏の文化や習慣について理解する

中国語を活かす仕事では、中国語圏の人とやり取りをすることになります。中国語圏の文化や風習を理解していないと、ビジネスがうまくいかないだけでなく、トラブルに発展してしまうこともあるでしょう。円滑に仕事をするためにも、中国語圏の文化や習慣について理解し、日本との違いを知ったうえで働きましょう。

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中国古典について学んでおく

中国語のコミュニケーションでは、古典を引用した表現が日常的に用いられます。必須の知識ではありませんが、ビジネスで取引先との距離を縮めるには中国古典の表現を知っておくと良いでしょう。教養がある人ということで、相手に信頼感を与えることもできます。

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