チャイナと書かれた地図上で握手しているフィギュアの画像

このページのまとめ

  • 中国人は、思ったことをはっきり伝えたり、面子を大事にしたりする傾向がある
  • 中国ビジネスは時間厳守が基本
  • 商談では、挨拶とともに握手をするのがマナー
  • 名刺交換もするが「WeChat」の交換をするほうが多くなっている
  • 弁護士や金融業など一部の職種を除き、服装はビジネスカジュアルで良い
  • 商談の場でタバコを吸うこともある

中国人との取引がある人に向け、中国の一般的なビジネスマナーを解説します。文化の違いによるトラブルを避けるためにも、このコラムで中国のビジネスマナーについて押さえておきましょう。

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中国人のコミュニケーションの特徴

ここでは、中国人のコミュニケーションの特徴について解説します。すべての中国人に当てはまる特性というわけではありませんが、以下のポイントを押さえておけばビジネス上のやりとりもしやすくなるでしょう。

意見や考えをストレートに伝える

中国人は思っていることをストレートに口に出す傾向にあります。日本人は婉曲的な表現をしがちですが、中国では遠回しな表現を用いても伝わらない可能性が高いです。意見や考えはストレートに伝えるのがマナー。思っていることは、はっきり伝えるようにしましょう。

大きな声で話す

日本人からすると、中国人は話し声が大きいと感じる人がいるようです。中国人の話し声が大きいのは、中国語の発音に関係しています。中国語は、イントネーションで言葉の意味が変わってしまうため、大きな声ではっきり発音しないと意味が伝わらないのです。また、人口が多い国であることから、大きな声で自己アピールをしていかないと相手にされないという事情もあります。人口が多いだけに競争が激しく、自己主張していかないと損をしてしまうのです。

日本人が聞くと怒っているように聞こえる会話も、内容は楽しいものであることがあります。

面子やプライドを大切にする

中国人は面子(メンツ)やプライドを大切にする傾向にあります。もちろん日本にも面子やプライドを大切にする文化がありますが、中国はその傾向がより顕著です。中国人にとって面子は、自分の価値そのものといえるほど重要なものと考えられています。ビジネス上で生じる問題も、面子が原因であることが少なくありません。

そのため、中国人の面子を潰すような言動はタブーと考えられています。たとえば、人前で叱ったり、謝罪をさせたりするのは、プライドを傷つけてしまうためNGです。日本人とは感覚が異なるので、気をつけるようにしましょう。

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中国のビジネスマナー

中国でスムーズにビジネスを進めるには、現地のマナーを知ることが肝心です。トラブルを避けるためにも中国のビジネスマナーをチェックしておきましょう。

時間を守る

日本と同様に、時間を守ることは中国でも大切なルールだと考えられています。信用に関わるので、時間は守るようにしましょう。商談など、重要な待ち合わせに間に合いそうにない場合は、早めに連絡をするのがマナーです。

また、中国では昼休憩を重視する傾向があるため、アポイントを取る際は昼休憩前後の時間を避けるのが無難といえます。

握手をする

中国のビジネスシーンでは、挨拶とともに握手をするのが一般的です。手袋をしているなら外し、手に汗をかいているならハンカチで拭って、右手で握手します。

新型コロナウイルスの流行時には、握手のかわりに「拱手(きょうしゅ)」をしている人もいました。拱手は、一般的に胸の前で右手を左手で包むような動作のこと(男性の場合。女性は左右反対)で、中国式のお辞儀の一つです。普段使うことはあまりありませんが、覚えておくと使う機会があるかもしれません。

名刺交換の代わりにWeChatの交換をすることもある

日本のビジネスでは名刺交換をするのが一般的ですが、中国でも名刺交換をすることがあります。名刺交換のルールは基本的には日本と同じで、両手で交換するのがマナーです。

また、近年は名刺交換の代わりに「微信(WeChat)」の連絡先を交換をすることが多くなっています。相手に合わせて対応するようにしましょう。

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自己紹介の順番は地位の高い人から

自己紹介は地位の高い人から順に行います。また、同じ役職の男女が同席している場合、女性が先に自己紹介をするのがマナーとされています。

名前に職位をつけて呼ぶ

中国の組織は複雑なので、相手の名前に職種や職位をつけて呼ぶのが一般的です。初対面の場合、男性なら「〇〇先生(xiān shēng:シエンション)」、女性なら「◯◯女士(nǚ shì:ニュウシー)」「小姐(xiǎo jiě:シャオジエ)」と呼ぶことが多いです。

また、外資系企業や貿易系の企業では、英語話者が発音しやすいイングリッシュネームを持っていることもあります。英語名を教えてもらったら、そのまま英語名で呼ぶこともできます。

たばこを吸うこともある

中国は日本ほど禁煙化が進んでいないので、商談の中でタバコを吸う場面も少なくありません。ただし、自分が訪問者の場合、自分から吸い始めるのはマナー違反と考えられています。

中国では、タバコを吸う際に相手に一本差し出すのがマナーです。相手が受け取ったら、勧めた側が火をつけてあげます。また、タバコを差し出されたら、遠慮せずに基本的に受け取るようにしましょう。

服装はビジネスカジュアル

中国は、弁護士や金融業など、一部の業界を除けば私服勤務が一般的です。そのため、商談があってもビジネスカジュアルで問題ありません。

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食事のマナー

中国の食事に関するマナーを紹介します。会社の宴会など、ビジネスに関する内容でもあるので、チェックしておきましょう。

ランチタイムを重視する

中国人は食事を大切にする習慣があります。「民以食为天(人民にとって食べることが最も重要だ)」という慣用句があるように、食べることを大切にしており、食事の時間を何より重要だと考えているのです。日本人は仕事の都合でランチタイムをずらすこともありがちですが、中国ではあまりない考えなので注意しましょう。

食事中にビジネスの話をしない

中国人は食事をきちんと楽しみたい人が多いため、食事中にビジネスの話をするのは避けるべきです。ビジネスの話は仕事中にしましょう。また、仕事とプライベートを分けて考える傾向にあるため、仕事終わりに同僚と食事に行くこともあまりありません。

誘った側が費用を全額負担する

中国では、食事の費用は、誘った側が全額負担するのがマナーです。割り勘はあまり一般的ではありません。もてなしてもらったときは、素直に礼を言ってから席を立ちましょう。お金を払おうとするのは、相手の面子を潰すことになりかねないのでNGです。また、自分がもてなす側の場合は費用を全額支払うようにしましょう。

地位によって座る位置が決まっている

宴会の場では、日本と同じく中国でも、参加する人の地位によって座る位置が決まっています。基本的に入り口の反対側の席が最上席です。最上席には、費用を全額負担するホストやゲストのトップが座ります。また、宴会の席では相手に促されるまで立って待つのがマナーです。

ホストの「乾杯」が宴会の始まり

宴会はホストの「乾杯」と挨拶で始まります。宴会中は、一人で飲んでいるのはマナー違反です。また、お酒を強く勧められるので、飲めない人はその旨をはっきり伝えておきましょう。

料理は少し残す

日本でも有名な話ですが、中国には「料理を少し残す」というマナーがあります。これは、出された料理が十分な量であったという意思を示すのが目的です。

ただ、近年はフードロスが問題視されており、中国の食べ残し文化は変化しつつあります。店側が食べ切れる量を注文するよう促すなど、食べ残しに対する取り組みは強化されているので、必ずしも食べ残さなければならないとは限りません。

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