このページのまとめ
- 中国の水道水は飲めない
- 水道設備が劣化しているので、変な味がしたり濁っていたりすることがある
- 中国の水は硬水が多いので、飲みすぎるとお腹を壊すこともある
- 中国旅行で飲むならペットボトルの水がおすすめ
- 偽物の水が売られていることもあるので注意
- 水道水は入浴や手洗い、食器洗いに使うことはできる
中国渡航の予定がある方に向け、中国の飲み水の安全性について解説します。コラムを読んで、安全な飲み水の確保方法についてチェックしましょう。
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中国の水道水はそのまま飲むことができない
中国の水道水はそのまま飲むことができません。水道設備が十分でないため、水道水の質が悪いのです。
上海などの大都市でも、蛇口をひねって出てくる水道水は、泥臭く金属のような味がすることもあります。また、水道水が濁っていて、黄色や赤茶色に変色しているということも珍しくありません。「中国の水道水は飲めない」ということを知らなくても、飲むのをためらうような品質です。
日本の水道水は、基本的に無色・無臭で、飲むこともできます。しかし、中国では「水道水は飲めない」というのが生活するうえでの常識となっているのです。煮沸しても独特の味や有害物質が残っている可能性があるので、水道水を飲み水にするのはおすすめしません。
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中国の水は硬水が多い
日本はほとんどの水が軟水ですが、中国は硬水が多いです。硬水は、飲みすぎるとお腹が緩くなってしまうこともあります。慣れていない人は飲みすぎないように注意しましょう。
軟水と硬水の違いは、ミネラル分の含有量の違いです。軟水はミネラルをあまり含んでいないので、さっぱりした風味になりますが、硬水はミネラルを多く含むので、口当たりが重くクセの強い風味になります。
飲み水として軟水と硬水のどちらが美味しいと感じるかは人それぞれです。ただし、日本の水とは性質が異なるということは押さえておきましょう。
硬水は、ご飯を炊いたり出汁を取ったりする和食の調理法とは相性が悪く、あまり美味しくならないこともあります。また、硬水は刺激が強いので、洗顔に用いると肌荒れの原因となることもあります。洗髪をすると、髪がゴワゴワになってしまうこともあるようです。
洗顔用のシートを用意するなど、人によっては硬水を使わないように対策をする必要があります。
飲むならペットボトルの水がおすすめ
中国で安心して飲める水を確保するなら、ペットボトルのミネラルウォーターを買うことをおすすめします。ミネラルウォーターは、スーパーやコンビニなどで購入可能です。
値段は、500mlのペットボトルで3元(63円)~5元(105円)ほどが相場。市販のミネラルウォーターにはいくつか種類があり、高級なものほど安全性は高い傾向にあります。
【高級な水ブランド】
Evian(依雲)/ボルヴィック(富維克)/ペリエ(依雲)/西藏5100/昆仑山矿泉水
【中上級ランクの水ブランド】
景田百歳山/恒大氷泉
【蒸留水(水道水を蒸留殺菌したもの)ブランド】
农夫山泉/怡宝/雀巢矿泉水Nestle
軟水の水も売られているので、硬水が合わない人は軟水のペットボトル飲料を選びましょう。
ペットボトルの水も偽物に注意
中国でペットボトルの水を買う際は、偽物の水に注意が必要です。ローカルの小さな店などでは、水道水をペットボトルに詰めたものを販売している、ということが発生する可能性があります。
ペットボトルの水を買う際は、安心できる店で、信頼性の高い水ブランドを選ぶようにしましょう。また、蓋が開いていないか確認することもおすすめします。
家庭ではウォーターサーバーが利用されている
水道水をそのまま飲んではいけないというのが中国の常識です。水道水の代わりに、中国の家庭ではウォーターサーバーがよく利用されています。
中国のウォーターサーバーは安価なので、たくさん水を使っても費用がかさみません。また、大量の水を自宅まで運んできてもらえるので大変便利です。一方、メンテナンスの手間が必要なところはデメリットといえるでしょう。また、なかにはただの水道水を運んでくる悪質な業者もあります。ウォーターサーバーを利用する場合は、業者選びに注意が必要です。
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食器洗いや歯磨きは水道水でもOK
水道水が飲めないとなると、手洗いや歯磨き、入浴など、水道水がどこまで使えるのか気になるところです。
外務省「世界の医療事情」では、中国(上海)の水道水は、「食器・食材の洗浄」「歯磨き」「入浴」などに用いるのは問題ないとされています。
ただ、安全性が気になる人は、水道水が口に入らないようにすると良いでしょう。具体的には、うがいや歯磨き、炊飯などに用いるのは避けたほうが無難です。歯磨きやうがいにもミネラルウォーターを使うと良いでしょう。一方、食材や食器を洗ったり、手を洗ったりするのに用いる分には基本的に問題ないとされています。
参照元
外務省「世界の医療事情 中国(上海)」
飲食店の水や氷に注意
外国人観光客向けのレストランで出される水は、基本的に飲んでも問題ないとされています。ただ、地元の人が利用するローカルな食堂で出される無料の水は、飲まないほうがいいでしょう。
また、食堂では、水以外の飲料についても注意が必要です。ジュースを作るのに水道水を使っていたり、氷を水道水から作ったりしている場合があります。水道水を飲まないように気を付けていても、知らないうちに取り込んでしまうリスクもあるため、口にするものには気を付けましょう。
中国の水道水を飲むときは?
中国で安全な水を飲むなら、ペットボトルのミネラルウォーターを飲むことをおすすめしますが、水道水を飲まなければならない場面があるかもしれません。
水道水を飲むときは、浄水器を用いましょう。浄水器には、ボトル型で持ち運びできるものもあるため、備えておくと安心です。買い物にいけないときも、携帯型の浄水器があれば役立ちます。
また、水道水を沸騰させるのも選択肢の一つです。鉛など取り除けない成分もありますが、殺菌効果が期待できます。煮沸は、100度以上で5分沸騰させるのが基本です。ケトルでは十分沸騰しないので、鍋などを使ってしっかり沸騰させましょう。
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中国の水道水が飲めない理由は?
中国の水道水が飲めないのは、主に「水源の汚染」と「水道管の劣化」が原因です。
中国では工場排水や生活排水、農薬などによる水質汚染が深刻な問題となっています。そのため、清浄な水源を確保するのが難しくなっているのです。中国では、浄水場に外資の技術を取り入れるなど、水質を高めるためのさまざまな取り組みがされています。
また、水道管や貯水タンクの劣化も問題です。浄水処理を行ったとしても、水道設備が十分でないため、各家庭に届くころには品質が悪化してしまうのです。
中国は、日本の約26倍という広大な国土を有するため、水道インフラを整備するには膨大な時間とコストがかかってしまいます。そのため、飲むことができる水道水を各地に行き渡らせるほどの水道インフラが整備できていないのが現状です。
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