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このページのまとめ

  • 中国企業の日本進出が盛んになっている
  • 特にインターネットやゲーム関連企業の進出が多い
  • 「TikTok」や「荒野行動」など、中国発のサービスが若者を中心に人気となっている
  • 日本は地理的・文化的に中国と近いため、海外進出先として有力

日本に進出している中国企業について知りたい方に向け、中国企業の日本進出の実態や日本で人気となった中国発のサービスについて紹介します。コラムを読んで、中国の製品やサービスがどのように日本に浸透しているかチェックしましょう。

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中国企業の日本進出が加速している

昨今、中国企業の日本進出が盛んになっています。特にインターネットやゲーム関連企業の進出が盛んで、日本の若者を中心に多くのユーザーを獲得しています。

【日本で人気の中国産サービス】

  • ショート動画アプリ「TikTok(抖音)」
  • 日本語入力ソフト「Simeji」
  • バトルロイヤルゲーム「荒野行動」
  • シューティングゲーム「アズールレーン」

また、上記のような消費者向けサービスのほかにも、クラウドサービスなどの企業向けサービスも盛んに展開中です。中国企業の日本進出は今後も増加することが予想されています。海外進出を目指す中国企業にとって、日本は海外ビジネスの最前線となっているのです。

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中国企業が日本に進出するのはなぜ?

中国企業が日本市場をターゲットにするのには、以下のような理由があると考えられます。

地理的に近い

地理的な距離が近いことは大きなメリットとなります。人材や物資の移動にかかる時間を短縮できるほか、輸送コストを削減することも可能です。中国と日本は地理的な距離が非常に近いため、ビジネスを展開するのに適した条件だといえます。

言語が似ている

中国語と日本語は「漢字を用いる」という共通点があります。もちろんそれぞれ異なる言語なので直接読むことはできませんが、似た意味の単語も多いため、ほかの言語圏に比べるとコミュニケーションがしやすいでしょう。

文化的に似ている

歴史的に日本は中国からさまざまな影響を受けており、今日まで残る日本文化のなかには中国発祥のものもあります。海外展開をする際は、製品やサービスが現地で受け入れられるようにローカライズすることが重要です。日本は文化や考え方が似ているところがあるため、ローカライズが比較的しやすいというメリットがあります。

先進国で成功できるかの判断基準になる

日本は市場規模が大きい先進国の一つです。特に日本は、消費者の評価がシビアで法規制が厳しいという特徴があります。そのため、日本市場で成功すればほかの先進国でも成功できるという考えもあるようです。海外進出がうまくいくかどうかの判断基準とされている一面もあります。

日中関係が改善が進んでいる

日中関係の改善によって、中国企業と日本企業の連携が以前よりも盛んに行われるようになってきました。日本企業が中国企業のデジタルイノベーションを活用する場面も増えています。二国間の経済交流が盛んになるのに伴い、中国企業の日本進出の意欲が高まっているのです。

国内競争を避けられる

中国には日本の10倍以上ともいわれる巨大なEC市場があります。しかし、国内EC市場はアリババグループやテンセントグループといった大手企業が独占している状態です。そのため、国内市場に新規参入するのは難しいと判断した中国企業が、はじめから海外市場にフォーカスして事業を展開するケースも増えてきています。

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中国企業の日本進出の事例

ここでは日本進出を成功させた中国企業のうち、有名なものについて紹介します。

ByteDance(字节跳动):TikTok

北京に本社をおくByteDanceは、ショートビデオ「TikTok」を提供する企業です。TikTokは2016年9月に「抖音」としてサービスを開始し、日本には2017年の夏ごろに進出しました。日本では10代~20代の若者の間で人気となり、ショートビデオをテンポよく閲覧するのが流行しました。

ByteDanceは、東京に日本法人を設立しており、主にIT分野に特化したサービスを提供しています。

NetEase(網易):荒野行動

NetEaseは、日本でも人気となった「荒野行動」を提供する会社です。荒野行動は、2017年12月より全世界で提供されているバトルロイヤルTPSゲームで、多くの日本人ゲーマーを魅了しました。

NetEaseが成功した背景には、徹底したローカライズがあります。東京が舞台のマップを作成し、日本人ファンの獲得に成功しました。

Kingsoft

Kingsoftは、比較的早い時期に日本で成功を収めた企業です。PCソフトを扱っており、マイクロソフトのオフィス製品に似た商品を手ごろな価格で提供し、多くのユーザーを獲得しました。日本では「Kingsoft Japan」を2005年に設立しており、PCソフトの提供やサポートを行っています。

バイドゥ株式会社:Simeji

Simejiは、スマートフォン向けの日本語入力アプリです。キーボードの着せ替え機能や豊富な顔文字などが話題となり、若者を中心にユーザーを獲得しました。

Simejiは、中国の大手検索エンジン「百度(Baidu)」の日本法人バイドゥ株式会社により、開発・提供されました。初期のSimejiは日本人によって開発されましたが、2011年にバイドゥ株式会社に買収されています。

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日本に進出した中国企業のリスト

最後に、前述した企業以外で日本に進出した中国企業を紹介します。

【日本に進出した中国企業リスト/日本法人名】

  • 金山軟件有限公司/キングソフト
  • Huawei Tech. Investment Co/ファーウェイ・ジャパン(華為技術日本)
  • 江蘇恒順集団/日本恒順
  • 同方鼎欣信息技術/日本清華同方ソフトウェア
  • 上海微創軟件股份有限公司/ ウィクレソフト・ジャパン
  • 百度(Baidu)/Baidu Japan
  • Minth Group Limited (敏実集団有限公司)/MINTH JAPAN
  • 阿里巴巴集団(アリババグループ)/アリババ
  • 長安汽車集団/長安日本設計センター
  • Trina Solar/トリナ・ソーラー
  • Canadian Solar/カナディアン・ソーラー・ジャパン
  • 江蘇隆力奇生物科技/美研創新(Beauty & Health Innovation)
  • 中国図書進出口(集団)総公司/中国出版トーハン

インターネット関連企業をはじめ、さまざまな業界の企業が日本に進出していることが分かるでしょう。

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