このページのまとめ

  • ベトナム駐在員は日本での経験をもとにマネジメント業務を担うことが多い
  • ベトナム駐在にあたりベトナム語ができなくても英語が話せれば業務上問題ないことが多い
  • ベトナム駐在には生活費が安い、経済成長著しい環境で働けるなどのメリットがある

ベトナムには多くの日本企業が進出しており、ベトナムでの就職を目指す人にとってチャンスがあります。ベトナムで働くのにはいくつかの方法がありますが、今回は駐在員を取り上げ、駐在員の特徴や目指す方法、ベトナム駐在のメリット・デメリットを紹介します。ベトナムで働きたいと考えている方は必見の内容です。

ベトナム駐在員と現地採用者の違い

そもそもベトナム駐在員は現地採用されている人とどう違うのでしょうか。駐在員は日本企業や外資系企業の日本法人に勤務しており、会社命令で一時的にベトナムに赴任している人のことを指します。一方で、現地採用者は、ベトナム現地の企業や日系企業、外資系企業に直接雇用されている人のことです。それぞれの違いについて具体的な項目で比べてみました。

ベトナム駐在員の特徴

役割

拠点や組織の立ち上げ、事業計画や方針の決定など、日本での経験をもとにマネジメント業務を中心とした上流工程の業務を担うことが多いです。

給与

ベトナム駐在員の給与や福利厚生は日本での勤務先の水準と変わりません。加えて、海外勤務手当や住宅手当が支給されることも多くあります。待遇面のメリットは大きいでしょう。

現地採用者

役割

日本の文化になじみのないベトナムの現地スタッフと会社命令でベトナムに来ている駐在員との間に入って効率的に業務が進むように調整するなど、現地スタッフと近い立場で実務的な役割を担うことが多いです。

給与

基本的には給与は現地の水準に合わせて決まります。ベトナムは日本よりも給与水準が低いため、日本で勤務するのと同等の給与を得るのは難しいでしょう。ただ、ベトナムは日本よりも物価が安いので、ベトナムで暮らす分には、大きな支障はありません。

ベトナム駐在員になるには

では、ベトナム駐在員になるには、どのような方法を取ればいいのでしょうか。大きく分けて2つの方法が考えられます。

グローバル展開している企業に就職してベトナム駐在を目指す

1つ目はグローバル展開している企業に就職して、ベトナム駐在員に選ばれるルートです。日本貿易振興機構によると、ベトナムに進出している日本企業は1,943社もあります(2019年12月時点)。メーカーやIT企業、保険・金融など幅広い業界の企業が進出しているため、ベトナムに拠点を持つ企業に就職すれば、駐在員になれるチャンスはあるでしょう。

ただし、入社後すぐにベトナム勤務が叶うことはほとんどありません。地道な努力を重ねて仕事で実績を出し、ベトナム駐在員のポジションをつかむ必要があります。

ベトナム駐在員の求人を扱う転職エージェントを利用する

在籍している会社がベトナムに支社や拠点を持っていない、または支社や拠点があったとしてもベトナム駐在の可能性がないのであれば、駐在員候補を募集している企業に転職するという方法もあります。その場合は、ベトナム駐在員の求人を扱う転職エージェントを利用すれば、スムーズに転職活動を行えるでしょう。

ベトナム駐在員になるために必要なスキル

ベトナム駐在員になるにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。ベトナム現地採用者の多くは英語が話せるため、英語でのコミュニケーションができれば、ベトナム語が話せなくても問題ないケースがほとんどです。また、ベトナム駐在員を募集している企業に転職する場合は、英語力のほかに希望する会社が扱っている領域の専門知識や実務経験が重視されます。

ベトナム駐在のメリット

ベトナムに駐在することのメリットは数多くあります。その中でも代表的なものを紹介します。

生活費が安く生活には困らない

ドイツの調査会社インターネーションズ(InterNations)が発表した駐在員が住みやすい・働きやすい海外居住地のランキング「エクスパット・インサイダー(Expat Insider)」2021年版によると、ベトナムは59カ国中10位でした。その中でも特に評価が高いのが「現地の生活費」「個人収支」の項目で、いずれも1位となっています。

実際、ベトナムの物価は日本の約3分の1と安いのが特徴です。駐在員クラスの給与をもらっていれば、金銭的にゆとりのある生活を送れるでしょう。家賃手当も会社から支給されるケースが多いので、ぜいたくをせずに暮らせばかなりの額を貯金に回すことも可能です。

経済成長が目覚ましい環境で働ける

経済成長を遂げている環境で刺激を受けながら働けるのもベトナム駐在のメリットです。ベトナムの経済成長は目覚ましく、IMF(国際通貨基金)によると、2020年のGDP成長率は2.91を記録。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ASEAN諸国がマイナス成長となるなかでも、プラスの水準を維持しており、今後もますます経済が発展していくことが期待されます。成長著しい国でエネルギーを感じながら働くのは貴重な体験でしょう。

ベトナムの食文化や旅行を楽しめる

ベトナムならではのおいしい食事を楽しめたり、ベトナム国内への旅行に行きやすいのもベトナムで働く魅力の一つです。ベトナムには日本人に人気の米麺「フォー」をはじめとして、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」や生春巻き「ゴイ・クン」などベトナムならではのメニューが料理がたくさんあります。物価が安いので、お手頃価格でお腹いっぱいベトナムグルメを楽しめるでしょう。また、ベトナムにはハロン湾や古都ホイアンなど、世界遺産がたくさんあります。休日を使って気軽にベトナム国内を旅行できるのは、ベトナム駐在ならでのメリットです。

ベトナム駐在のデメリット

ベトナム駐在にはもちろん、デメリットもあります。主なデメリットを紹介します。

インフラが整備されていない

ベトナムをはじめとした東南アジア諸国は発展途上のため、インフラが整備されていないこともあります。ベトナムでは、公共交通機関が未発達であり、バスは一部の地域にしか通っていないため、多くのベトナム人はバイクを利用しています。また、生活インフラに関しても、突然停電が起こったり、インターネット回線が止まったりしてしまうことも。日本の生活に慣れていると不便に感じることもあるでしょう。

治安は悪くないが軽犯罪に注意が必要

ベトナムでは殺人や強盗といった凶悪犯罪は少ないものの、すりやひったくり、ぼったくりなどの軽犯罪が多発しています。通勤中や外食中は特に貴重品を盗まれないように注意が必要です。また、夜間に危険とされる場所には近づかないなど、防犯意識を高く持って生活しなければなりません、

参照元:外務省 –海外安全ホームページ

現地の生活ではベトナム語が必要になる場面もある

ベトナムで働くうえで英語ができれば問題ありませんが、ベトナム人の英語スキルには差があるので現地での生活では困ることもあります。中には英語が話せない人もいるので、挨拶やお金の数え方といった最低限のベトナム語は覚えておく方がスムーズに生活できるでしょう。

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