このページのまとめ

  • ベトナムの物価や生活費は日本の3分の1程度と安い
  • ベトナムの生活費は1人暮らしなら1ヶ月約5万円で済む
  • 食費や家賃を節約すれば、さらにベトナムでの生活費を抑えることも可能

温暖な気候や日本人好みの味付けの料理から、日本人の移住先として人気のあるベトナム。物価の安さも魅力の一つで、日本の3分の1~5分の1程度の値段で物を買うことができます。実際、ベトナムで生活する場合、1ヶ月の生活費はどのくらいかかるのでしょうか。生活費や物価の目安について詳しく説明します。

ベトナムの通貨と物価の目安

まずは具体的な物の物価や生活費を紹介する前に、ベトナムで流通している通貨や日本円への換算方法、物価の目安について解説していきます。

ベトナムの通貨

ベトナムの通貨はドン(Dong)です。以前は硬貨が使われていましたが、現在はほぼ紙幣のみしか使われていません。紙幣は100ドンから500,000ドンまで12種類あるものの、実際流通しているのは1000ドン以上の紙幣が中心。小額紙幣はほとんど出会う機会がないでしょう。

参照元:外務省-ベトナム基礎データ

日本円への換算方法

ベトナムと日本の為替レートは1ドン=0.00477円です(2021年7月14日時点)。

分かりやすいように1ドン=0.005円として、日本円に換算するための計算方法を紹介します。0を2つ取って2で割ると、おおよその金額がつかめるでしょう。

たとえば、2000ドンがいくらか知りたいときは、2000から0を2つ取ったうえで2で割ります。20÷2=10なので、2000ドンは10円だということが分かります。ベトナム紙幣の金額は、日本円に換算すると下記の通りになります。

  • 200ドン≒1円
  • 500ドン≒2.5円
  • 1,000ドン≒5円
  • 2,000ドン≒10円
  • 5,000ドン≒25円
  • 10,000ドン≒50円
  • 20,000ドン≒100円
  • 50,000ドン≒250円
  • 100,000ドン≒500円
  • 200,000ドン≒1,000円
  • 500,000ドン≒2,500円

東南アジア諸国との比較

次に東南アジア諸国と比較して、ベトナムの物価がどのくらい安いのか説明します。世界の生活費を比較するウェブサイト「Numbeo」では、アメリカ合衆国・ニューヨークを100とした場合の世界各都市の物価を比較したデータを公表しています。2021年度半ばの生活費指数の中で、家賃を含む生活費の指標である「生活費プラス家賃指数」において、東南アジア各国と日本のみを抽出したデータは下記の通りです。シンガポール以外の東南アジア各国は日本よりも物価が安い傾向にあることが分かります。また、ベトナムの生活費プラス家賃指数は日本と比べると約3分の1程度となっており、東南アジアの中でも、トップクラスに安いことが読み取れます。

都市名・国名生活費プラス家賃指数
シンガポール・シンガポール74.46
東京・日本67.72
バンコク・タイ39.05
フィリピン・マニラ36.16
プノンペン・カンボジア33.92
ジャカルタ・インドネシア30.48
クアラルンプール・マレーシア28.22
ベトナム・ハノイ25.42

ベトナムの物価

ベトナムの物価の目安が分かったところで、ベトナムの具体的なサービスや物の値段の相場を見ていきましょう。

ベトナムの家賃

ベトナムでは、家のタイプやエリアにもよりますが、日本より家賃を安く抑えられます。ベトナムにいる日本人が主に暮らしているのは、サービスアパートメントとレジデンスです。サービスアパートメントは単身向け物件が中心で、光熱費や水道代のほか、掃除・洗濯などのサービスも含まれています。レジデンスは高級マンションで、物件によってはジムやカフェ、プールなどの設備も充実しています。

家賃の相場は場所によって異なるものの、単身者のサービスアパートメントであれば、月5万円ほど。家族向けの高級ホテルやレジデンスであれば30万円以上することも。ただし、単身者向けのローカルアパートメントであれば、月2万円ほどに費用を抑えることも可能です。

ベトナムの通信費

ベトナムでは通信費が安く済みます。レストランやカフェ、学校、一部の住居にはWi-Fi環境が整備されているので、そのWi-Fiを使えばデータ通信料は必要ありません。自分で料金を支払う場合でも、1ヶ月のインターネット接続料金は892~1,487円ほど。また、携帯電話は前払い(プリペイド)が多く、国内への通話料は1分6~7円、日本など国外への通話料は1分18円です。

ベトナムの水道・光熱費

サービスアパートメントの場合は、電気・ガス・水道の料金は家賃に含まれているケースが多いです。家賃に含まれていない物件の場合は、入居者が別に負担することになります。電気・水道料金の目安は下記の通りです。

電気料金(1kWh)1678~2927VND8~14円
水道料金(1m3)6300~1万3600VND31~67円

参照元:VIETJO-ベトナムの物価

ベトナムの食費

外食とスーパー・コンビニで買い物する場合に分けて相場を紹介します。

ベトナムで外食する場合の相場

外食する場合の相場は以下の通りです。大衆食堂や屋台であれば、300円ほどあればおいしい食事をたくさん食べられます。ただし、ベトナムのお店であればどこでも安いわけではなく、日本食レストランや外国人向けのレストランだと日本で外食するのと同じくらいの費用がかかります。

日本食レストラン(ランチ1食)10万~20万VND496~991円
日本食レストラン(ディナー1食)20万~50万VND991~2,478円
大衆食堂(1食)3万~5万VND149~248円
屋台(1食)2万~3万VND99~149円
ファストフード(ビッグマック単品)6万9000VND342円
ファストフード(ビッグマックセット)8万9000VND441円
ビアホイ[生ビール](1杯)8000~2万5000VND39~123円
コーラ(1缶)1万5000~2万5000VND74~123円
コーヒー(1杯)1万5000~5万VND74~246円
ミネラルウォーター(500ml入り1本)1万~2万VND49~98円

ベトナムのスーパー・コンビニで売られている食べ物の相場

スーパーやコンビニでよく売られている食べ物の相場は下記の通りです。輸入品は高いので、日本食を作ろうとするとお金がかかりますが、国産の野菜・フルーツは安く売っています。国産の食材を使って自炊をすれば、食費は安く抑えられるはずです。

コメ(日本米:1kg)2万5000~3万5000VND123~172円
小麦粉(1kg)2万2000~2万3000VND108~113円
牛肉(フィレ:1kg)28万~32万VND1,378~1,575円
豚肉(ばら肉:1kg)18万~20万VND886~984円
鶏肉(胸肉:1kg)8万~9万VND394~443円
卵(1個)3000~5000VND15~25円
じゃがいも(1kg)3万~3万5000VND148~172円
トマト(1kg)2万~3万VND98~148円
オレンジ(1kg)2万5000~4万VND123~197円

参照元:VIETJO-ベトナムの物価

ベトナムの交通費

ベトナムでは、日本の東京都内のように短距離の鉄道などの公共交通機関は発展しておらず、利用できるのはバスくらいです。バイクや車を所持していない場合は、バスやタクシーでの移動が中心になります。路線バスやタクシーの料金は下記の通りです。

路線バス(1回)5000~7000VND25~35円
タクシー(1km)1万2000VND59円

参照元:VIETJO-ベトナムの物価

そのほかの出費

そのほか、人によっては保険料や交際費、お手伝いさんの費用などがかかる場合もあるでしょう。ベトナムには、強制加入保険があるものの、外資系の病院の費用まではカバーできないため、外国人の多くは外国人向けの海外医療保険に加入しています。保険料は会社やプランによって異なりますが、アメリカの保険会社「リバティ医療保険」の提供するプランでは、35歳の年間保険料は6万円~10万円ほど。月に換算すると5,000~8,300円程度の出費になります。

参照元:VIETJO-リバティ保険

ベトナムの1ヶ月の生活費の合計

では、ベトナムでの1ヶ月の生活費は合計いくらかかるのでしょうか。世界の生活費を比較するウェブサイト「Numbeo」によると、ホーチミンの4人家族の1ヶ月の生活費は3,800万ドン、日本円にするとおよそ19万円ほど。1人暮らしの費用は1,100万ドンで、日本円5.5万円ほどです。一方、ハノイの生活費はホーチミンよりもわずかに安く、4人家族の1ヶ月の生活費は3,700万ドンで日本円換算で約18.5万円。1人暮らしの費用は1,000万ドンで、日本円では約5万円です。ベトナムでは、1人暮らしであれば5万円ほどとかなり安い生活費で暮らせることが分かります。

生活費を節約するポイント

節約しなくても十分安い金額で暮らせるベトナムですが、より生活費を抑えるためにはどのような工夫をすればいいでしょうか。まず、固定費の家賃はローカル向けのアパートメントで暮らせば、月2万円ほどに抑えられます。変動の大きい食費については、自炊をすればより節約できます。外食する場合でも、単価の高い日本食レストランは避け、大衆食堂を利用すると安く済みます。また、公共交通機関を使わずに自転車を使ったり、Wi-Fiが整備されている場所のみでインターネットを使えば、交通費もデータ通信料もかかりません。さらに、ベトナムのローカルマーケットで買い物するときに簡単なベトナム語を使って値段交渉できれば、予算よりも安い金額で欲しいものを手に入れられます。ベトナムで生活する際はぜひ参考にしてみてください。

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