中国のオフィス街の画像

このページのまとめ

  • 中国系企業には「成果主義」「役割分担が明確」「個人プレー」といった特徴がある
  • 中国系企業は成果主義なので、実力次第で若手も昇給・昇進が狙える
  • 一方、実績を出さなければならないので、人によってはプレッシャーを感じることもある
  • 日系企業ほど雇用が安定していないので、解雇のリスクが高め
  • 中国系企業への転職を成功させるには、企業文化の違いを理解し、柔軟に対応することが肝心

中国系企業への転職を検討している方に向け、中国系企業の特徴や、転職のメリット・リスクについて解説します。日系企業とは社風や企業文化が異なるところがあるので、このコラムでチェックしておきましょう。

また、本コラムを提供するLeverages Career Chinaでは、日本語話者の方の、中国での就職・転職活動を無料でサポートしています。スムーズな就職・転職を叶えたい方、希望の条件に合った就職・転職をしたい方は、ぜひご相談ください。


中国の転職市場に詳しいアドバイザーが
あなたの中国就職・転職をサポートします!

海外経験がない方も全面バックアップ!無料で相談を申し込む

中国企業の特徴6選

中国系企業は、一般的な日本企業とは異なる企業文化をもっていることがあります。

【中国系企業の特徴】

  • 成果主義
  • 職種ごとの役割分担が明確
  • 個人プレーが中心
  • 人間関係がフラット
  • はっきりものをいう人が多い
  • 評価制度が合理的

中国系企業への転職を検討している方は、あらかじめ中国系企業の特徴について知っておきましょう。

1.成果主義

中国系企業は、成果主義の傾向が強いです。年齢や勤続年数にかかわらず、成果を出した人が評価されます。実力がある人なら、給料アップやスピード出世を実現しやすい環境といえるでしょう。

成果主義の風潮は転職者にもメリットがあります。勤続年数の短さがハンデになりにくいため、実力を正当に評価してもらうことが可能です。

2.職種ごとの役割分担が明確

多くの外資系企業と同じく、中国系企業も職種ごとの役割分担が明確にされています。従業員はそれぞれが専門性を活かし、一つの分野のスペシャリストとして働いています。日本企業に多いジョブローテーションはあまり見られません。

実務経験のある転職者は、スキルを活かせる職場を選べば、採用されやすいでしょう。

3.個人プレーが中心

中国系企業は個人プレーが主流です。日本企業は一つの部署で協力し、チームで目標達成を目指すのが一般的な働き方といえます。一方、中国系企業は、仕事を任されると自分の責任でこなすという考えがあり、仕事が終わるまで報告や連絡をしないという人も少なくありません。成果主義の風潮も相まって、個の実力を発揮しやすい環境といえるでしょう。

4.人間関係がフラット

中国系企業は、人間関係がフラットで風通しのいい職場が多いです。立場に関係なく、意見や要望を伝えるのは当たり前。事業のトップに直接意見を伝えられる場合もあります。

5.はっきりものを言う人が多い

中国人は、職場でも思ったことをはっきり言う傾向にあります。言いにくいこともはっきり相手に伝えることで、結果的にビジネスの成功につながるという考え方があるからです。

6.評価制度が合理的

中国系企業は、成果にもとづく合理的な評価制度を備えていることが多いです。中国人は給与に強いこだわりがあり、企業の評価にも客観的な基準を求める傾向にあります。昇給や昇進の基準が明確な企業が多いので、転職の際には参考にしましょう。

◆関連記事
中国系企業で働く方法やメリット・デメリットについて解説!

中国企業に転職するメリット5選

中国系企業で働くメリットは以下のようなものがあります。

  • 大規模なビジネスに関われるチャンスがある
  • さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと一緒に働ける
  • 実力次第で給料アップが期待できる
  • プライベートを重視する働き方ができる
  • キャリア面で有利になりやすい

中国系企業への転職を検討している方は、メリットについて知っておきましょう。

1.大規模なビジネスに関われるチャンスがある

中国は著しい経済成長により、GDP世界第2位となった経済大国です。中国企業の発展も目覚ましく、多くの企業がグローバル市場に進出し、世界的な影響力を強めています。成長中の中国企業で働くことで、より大規模なビジネスに携わるチャンスがあるでしょう。

2.さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと一緒に働ける

日本に進出するような中国系企業では、アジア圏や欧米圏など、さまざまなバックグラウンドをもつ人たちが働いています。多様性のある職場で働くことで、新しい価値観や最新の技術に触れる機会が増え、グローバルな視点が養えるでしょう。

3.実力次第で給料アップが期待できる

中国系企業は成果主義で、実績にもとづく合理的な評価が下されます。勤続年数や年齢に関わらず評価されるので、実力がある人なら高収入が得やすいでしょう。

なお、日本に進出している中国系企業の多くは、海外展開を盛んに行うグローバル企業です。そのため、そもそもの賃金水準が高い可能性があります。

4.プライベートを重視する働き方ができる

中国系企業では、プライベートを重視する働き方がしやすいです。成果主義なので、成果さえ出せば残業をする必要がありません。個人プレーが中心で自分の仕事に集中できるため、自分の仕事が終われば定時に帰れます。また、有給も自分のタイミングで取得しやすいでしょう。

5.キャリア面で有利になりやすい

中国企業での就労経験は、キャリア面でプラスになることが多いです。外資系企業でさまざまな人と働いてきた人は、転職市場で評価されるでしょう。また、成果主義の中国系企業で結果を出せれば、ほかの外資系企業にヘッドハンティングされることもあります。将来的には、海外勤務につながることもあるでしょう。

◆関連記事
中国企業の日本進出が盛ん!その理由と進出事例について解説

中国企業に転職するリスク5選

中国系企業への転職は以下のようなリスクもあります。

  • 常に成果が求められる
  • 解雇リスクが高い
  • 企業文化の違いがストレスになる
  • 語学スキルが必要
  • 中国情勢の変動が事業に影響する可能性がある

働き始めてから後悔しないためにも、転職の前にリスクについて把握しておきましょう。

1.常に成果が求められる

成果主義の環境は、若くして出世できるチャンスがある反面、常に結果が求められるプレッシャーもあります。結果が残せないと、キャリアアップしづらいだけでなく、解雇にもつながりかねません。成果を求められるプレッシャーを跳ねのけて活躍できる人が働きやすいでしょう。

2.解雇リスクが高い

中国系企業は、日系企業に比べると雇用が安定してないことが多いです。企業の業績悪化などの理由で解雇されてしまうリスクがあります。一つの企業で長く安定した働き方をしたい人には適さない可能性があるので注意しましょう。

なお、外資系企業であっても、解雇の30日前に予告をする必要があるので、即日解雇はあまりありません。

3.企業文化の違いがストレスになる

中国系企業には、日系企業とは異なる社風・企業文化があります。人によっては、その違いがストレスになることもあるでしょう。また、仕事観や価値観の違いがビジネス上のトラブルに発展してしまう可能性もあります。中国系企業で働く際は、考え方の違いを理解したうえで柔軟に対応するようにしましょう。

4.語学スキルが必要

中国系企業で働くには、基本的に中国語のスキルが必須です。同僚や取引先とは中国語で会話をすることが多いため、語学力が伴っていないと意思疎通に苦労する可能性があります。中国語に自信がない人は、言葉の壁がストレスになってしまうでしょう。

5.中国情勢の変動が事業に影響する可能性がある

中国系企業は、中国情勢や世界情勢の変動によって、事業が不安定になる可能性もあります。特に中国企業は、米中貿易摩擦の影響を受けやすいので注意が必要です。

◆関連記事
中国では転職が当たり前!中国人の転職事情と仕事に対する考え方を解説!

中国企業への転職を成功させるポイント

ここでは、中国企業への転職を成功させるポイントについて解説します。以下の点を押さえておけば、先に紹介したリスクを削減できるでしょう。

仕事観・考え方の違いを理解する

企業文化はもちろん、中国人の仕事観や考え方についても理解しておきましょう。中国系企業では、中国人の同僚と働くことになります。仕事観や考え方の違いについてあらかじめ理解しておくことで、不要なトラブルを避けることができ、仕事がしやすくなるでしょう。

中国語を学ぶ

中国系企業で求められる中国語のレベルは、職場によってさまざまです。日本語が話せる中国人社員が多い職場など、なかには中国語が要件に定められていない求人もあります。しかし、仕事で円滑にコミュニケーションをするには中国語のスキルがあると良いでしょう。

中国語を学ぶ際は、資格の取得をおすすめします。資格を取ることでスキルレベルを客観的に証明できるようになるため、アピールしやすくなるでしょう。

福利厚生についてほかの企業と比較する

日系企業は福利厚生が充実しているので、それに比べると中国系企業は福利厚生が充実していないことも多いです。転職先を探す際は、福利厚生について意識的にチェックするようにしましょう。日系企業はもちろん、ほかの中国系企業を比較してみるのがおすすめです。

ロックアウト解雇の実施歴がある企業は避ける

外資系企業は、解雇されやすいというリスクがありますが、特にロックアウト解雇には注意が必要といえます。ロックアウト解雇とは、正当な理由なく解雇を突き付け、会社から締め出すことです。自分がロックアウト解雇されないように、ロックアウト解雇の実施歴のある企業は避けましょう。

転職エージェントを利用する

中国系企業への転職を検討しているなら、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントを利用すれば、転職に関する相談ができるだけでなく、非公開求人の紹介や面接対策、企業とのやり取りの代行など、幅広いサポートを受けることが可能です。転職にかかる手間を減らせるので、仕事が忙しい人もスムーズに転職活動が進められるでしょう。また、多岐にわたるサービスは費用がかからず、無料で利用できる点もメリットといえます。

◆関連記事
中国人の仕事に対する考え方の違いとは?中国の求人の探し方も解説

中国で働きたいと考えているなら、レバレジーズの転職サービスにぜひご相談ください!

Leverages Career Chinaでは、中国へ就職したい方と日本語人材を求めている企業のマッチングをサポートしています。

中国語初心者から上級者まで、幅広いレベルの求人を取り扱っているほか、プロのアドバイザーが応募書類の書き方から面接対策、入職後のアフターフォローまでしっかりと対応。

まずはお気軽にお問い合わせください。

中国の転職市場に詳しいアドバイザーが
あなたの中国就職・転職をサポートします!

海外経験がない方も全面バックアップ! 無料で相談を申し込む