スーツの男性が手でバッテンを作っているイメージ

このページのまとめ

  • 中国語と日本語で似た単語でも、意味が全く異なるものもある
  • 知らずに使うと誤解されてしまう言葉もある
  • 大丈夫は「大きな旦那さん」という意味
  • 小人は「器が小さい人」という意味
  • 手紙は「トイレットペーパー」という意味

中国人とやり取りをする予定がある方に向け、中国人に言ってはいけない言葉を紹介します。日本語と似た単語でも、意味がまったく異なることもあるので注意しましょう。

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中国人に言ってはいけない言葉

中国語には、日本で使われているものと似た意味の漢字も多く存在します。中国語の単語が読めないときは、漢字の意味から連想して、単語の意味を推測する人も多いでしょう。

しかし、同じ漢字でも、日本と中国でまったく意味が異なるものも少なくありません。日本人の感覚で知らずに使ってしまうと、誤解をまねいたり、ときには相手を怒らせたりしてしまうこともあるでしょう。

そこでここでは、日本人が間違って使いがちな、中国人に言ってはいけない言葉を紹介します。中国旅行をするときや中国人相手に仕事をするときは注意しましょう。

大丈夫

大丈夫(ダーチャンフ)は、中国語では「大きな旦那さん」「立派な男の人」といった意味になります。困っている人に「大丈夫?」と聞いても意味が通じないので注意しましょう。

大丈夫?と聞くときは「没事吧?(メイシーバ?)」、大丈夫ですと返事をするときは「没关系(メイグァンシ)」などと表現します。

小人

小人(シャオレン)は、中国語では「器の小さい人」「器量の小さい人」といった意味になります。日本では子どもを指す意味の単語ですが、中国では子どもが相手でも使わないようにしましょう。

子どもは「孩子(ハイヅ)」、息子は「儿子(ァーズー)」、娘は「女儿(ニュァー)」などと表現します。

勉強

勉強(ミエンチャン)は、中国語では「強制する」「無理強いする」といった意味になります。

勉強する・学習するという単語は、中国語で「学习(シュエシー)」などと表現します。「不要勉强,请努力学习」(無理せず勉強頑張ってください)といった表現をするときは、間違って使わないよう注意しましょう。

手紙

手紙(ショウチ)は、中国語ではトイレットペーパーという意味になります。「手紙を送る」と伝えるつもりで手紙と書いてしまうと、誤解させてしまうため注意しましょう。手紙は中国語で「信(シン)」などと表現します。

和風

和風(ホーフォン)は、中国語では「暖かい風」「おだやかな風」という意味になります。日本風ということを伝えたいときは「日式(リィシィ)」と表現しましょう。

可憐

可憐(コーァリエン)は、中国語では「かわいそう」という意味になります。マイナスイメージの言葉なので、人に対しては使わないほうがいいでしょう。

可愛らしいといった意味を伝えたいときは、「可爱(クァアイ)」などの表現が使えます。

愛人

愛人(アイレン)は、中国語では「配偶者」「夫」「妻」といった意味になります。日本と中国で印象の異なる言葉です。

老婆

老婆(ラォポ)は、中国語では「妻」「奥さん」という意味になります。日本では年老いた女性を指す言葉なので、混同しないようにしましょう。一方、夫のことは「老公(ラオゴン)」と呼ぶのが一般的です。老婆と老公は、どちらも自分の配偶者を指して「うちの妻・旦那」といった意味合いで用いられます。

経理

経理(ジンリ)は、中国語では「マネージメント」のような意味で使われます。日本では会計職をイメージする言葉ですが、中国では管理職を指す言葉です。なお、社長は「総経理」と表記します。

新聞

新聞(シィンウン)は、中国語では「ニュース」という意味になります。意味は似ていますが、知らずに使うと会話のすれ違いが生じるので注意しましょう。
中国語で新聞は「報紙(バオジー)」と表記します。

怪我

怪我(グゥァイウォ)は、中国語では「私のせい」「私を責める」という意味になります。ケガがあるか聞こうとして、「你在怪我吗?」(私を攻めているのですか?)などといわないようにしましょう。

ケガをするという意味の中国語は、「受伤(ショウシャン)」と表現します。緊急時に備えて、助けて!という意味の「救命啊!(ジュウミンア)」と一緒に覚えておくといいでしょう。

結束

結束(ジエシュウ)は、中国語では「終わる」「終わらせる」という意味になります。団結しようという意味で用いると、誤解される可能性があります。

前年

前年(チエンネン)は、中国語では「おととし」「2年前」という意味になります。去年ということがいいたいなら「上年」「去年」「前一年」と表現しましょう。

哀思

哀思(アイス)は「悲しい」という意味の中国語です。日本人が使う「氷(ice)」と発音が似ているため、誤解されやすい言葉といえます。

不好意思

不好意思(ブハオイース)は、日本語の「すみません」にあたる謝罪の言葉です。日本人はあらゆる場面で「すみません」を多用しますが、中国人にその感覚はありません。常に誤っているように見えてしまうので、使いどころを選びましょう。

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中国人とのやり取りで避けるべき数字

中国にも、縁起の良いとされる数字と、縁起が悪いとされる数字があります。中国人は日本人以上に数字にこだわる風潮があるので、中国人と良好な関係を築きたい人は、数字についても気を配りましょう。

中国人が嫌いな数字

中国人が嫌いな数字は「4」「5」「3」「13」があげられます。

4:死を連想する数字

日本と同じく「4」は中華圏でも縁起が悪い数字とされています。理由も同じで、「四(スー)」の発音が「死(スー)」と似ているから。中国のビルやマンションには、4階や14階がないものもあります。また、電話番号やナンバープレートも4を避けたいと考える人が多いです。商談の場面でも4を避けようとする傾向にあるため、中国人とビジネスをする人は覚えておきましょう。

5:財産が無くなることを連想する数字

「五(ウー)」は「無(ウー)」と発音が似ており、「お金が無くなること」を連想するためあまりいいイメージがない数字とされています。

3:離散を連想する数字

「三(サン)」は「散(サン)」と発音が似ており、「離散」「散財」につながるとされ、あまりいいイメージがない数字とされています。

13:おかしいという意味を連想する数字

欧米諸国と同じく、中国でも13はあまり好かれていません。上海などでは13=13時を指しており、時間は12時までしか数えないことから「おかしい」という意味が連想されると考えられています。

中国人が好きな数字は?

反対に、中国人が好きな数字は「6」「8」「9」があげられます。

6:ものごとが順調にいくことを連想する数字

6は「溜(リウ)」と発音が似ており、「うまくいく」「商売繁盛」が連想されることから、お祝い事やビジネスなどで幅広く用いられています。

8:「金持ちになること」を連想する数字

8は、中国人に特に好まれている数字です。八(bā)の発音が、金持ちになるという意味の「发财」の「发(fā)」と似ていることから、縁起がいい数字と考えられるようになりました。8は商売繁盛や富の象徴と考えられており、縁起担ぎでよく用いられます。

北京オリンピックの開催日時を、2008年8月8日午後8時8分にしたというところからも、中国人の8に対するこだわりが見て取れます。ほかにも、8がつく電話番号やナンバープレートは通常よりも高値で売られています。

9:長寿や永遠を連想する数字

9は「久(ジウ)」と発音が似ていることから、「長寿」や「永久」が連想される縁起のいい数字と考えられています。恋愛や結婚の場面でよく用いられ、99本のバラを送ったり、ご祝儀に999元を包んだりします。

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贈り物をする際は注意!中国人の色に対するイメージ

中国人は色にもこだわりを持っています。

縁起がいいとされている色は「赤」や「金」。お祝いやおめでたい行事のときには、赤い装飾をあちこちに飾ります。旧正月には、町中が赤一色になります。

一方、マイナスイメージのある色は「白」と「黒」。白は葬式で使われる色です。日本では結婚式で白ネクタイをつけていくことがありますが、中国ではNGとなります。
黒は日本と同じく、「悪徳」「非合法」といったイメージがついています。日本と違ってお葬式のイメージはありませんが、ネガティブな印象をもたれる可能性が高い色なので注意しましょう。

そのほか、中国では「黄色」にも注意が必要です。お金や金運を連想する色でもあるのですが、一方で「卑猥」「堕落」といったマイナスの意味を持つこともあります。ちょうど日本のピンクに近いイメージです。また、黄色の贈り物は、おじゃんになるという意味の「黄了」を連想することから、結婚式などでは避けるべきと考えられています。

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中国人との会話でNGとされること

ここでは中国人との会話でNGとされることについて解説します。中国人と良好な関係を築きたいと考えている人は気を付けましょう。

政治・宗教・歴史に関する話をする

政治・宗教に関する話は、中国でも避けるべき話題とされています。特に政治を批判するのは絶対的なタブー。強力な監視体制が敷かれており、政府への批判的な意見は厳しく制限されています。また、政府に密告する制度が残っているので知っておきましょう。

歴史に関する話も避けたほうがいいでしょう。過去、日本と中国は対立関係だったこともあります。歴史に対する認識の違いから、人間関係が悪化してしまうリスクもあるので避けたほうが無難です。

他人がいる前で叱る

中国人はメンツを大切にする傾向にあります。メンツを潰すような振る舞いは中国ではNGです。たとえば、相手が目下の立場であっても、他人がいる前で叱るのは避けるべきといえます。

謝罪をさせる

日本人は、悪いことをしたらまず謝るという人が多いでしょう。しかし、中国人は日本人のように謝ることはありません。謝罪するということは、罪を認めて、自分の評価を下げてしまうと考えられています。中国人に対して謝罪を求めたり、謝罪をしないから失礼などという評価をしたりしないようにしましょう。

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