このページのまとめ
- 中国では転職が当たり前となっている
- 特に若者の転職が盛んで、平均勤続年数は1~3年程度とされている
- キャリアアップのために転職をするという考えが当たり前に存在する
- 雇用契約が1年~数年程度の有期雇用が基本なので、更新のタイミングで転職をする人が多い
- スカウトや知人からの紹介が多く、転職の機会が豊富
中国で働きたい人に向け、中国人の仕事に対する考え方や転職が多い理由について解説します。キャリアアップの考え方が日本と中国では大きく異なるので、このコラムで詳しくチェックしておきましょう。
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中国では転職が当たり前
中国では、スキルアップやキャリアアップのための転職が当たり前となっています。
中国人の平均勤続年数は、大卒でも3年以下。特に若者の転職が盛んで、新卒入社する社員の約6割が1年以内に転職するという調査結果もあります。中国では、少しでも良い条件を求めて転職を繰り返すジョブホッピングの文化が広まっているのです。
一方、日本人の平均勤続年数は約12年となっています。日本の雇用システムは年功序列型で、長く働くほど役職が上がって給料が高くなる仕組みが一般的です。そのため、勤続年数は長いほうがよく、転職を繰り返す人はマイナスの印象をもたれる可能性があります。
日本と中国では転職事情が異なるため、日本人からすれば中国人は「すぐ転職する」ように見えることでしょう。
参照元
国税庁「1 平均給与」
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中国人の転職回数が多い理由
ここでは中国人の転職回数が多い理由について解説します。中国の雇用システムもふまえて紹介するので、中国就職を目指す人はぜひ参考にしてください。
「キャリアアップをするには転職が必要」という考えがある
中国企業の多くは「ジョブ型雇用」を採用しています。ジョブ型雇用は、企業のなかで必要な職務に対し、その職務に適したスキルを有する人材を雇用するシステムのことです。仕事内容や責任が明確に決まったうえで、あらかじめ専門性を有する人材を雇用するので、社内で教育することはあまりありません。そのため、キャリアアップをするには転職をしなければならないのです。中国では、転職を繰り返すことでキャリアアップするという考えが当たり前になっています。
雇用契約は有期契約が多い
中国の雇用契約は、1年~数年程度の有期雇用から始まり、契約を更新していくという形式が一般的です。この雇用システムが、転職回数が多い主な理由となっています。契約更新のタイミングで転職をする人が多く、また、契約更新がされなかったときのために転職を意識して行動する人が多いのです。
なお、有期雇用と無期雇用では、仕事内容や待遇に違いはありません。企業側が無期雇用を提示する場合や、契約を2回以上更新したうえで無期雇用を希望する場合などに、有期雇用から無期雇用に切り替えることができます。
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スカウトや紹介の機会が多い
転職が身近な中国では、知人からの紹介やスカウトの機会が豊富にあります。転職活動をしていなくても、転職に誘われることがよくあるのです。近年は、WeChatなどのSNSを通じて、友人に求人情報をシェアすることも一般的となっています。
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競争が激しく企業が続かない可能性がある
経済発展を続ける中国では、さまざまな業界で企業間の激しい競争が発生しています。競争の結果、大企業が倒産してしまうということもありえない話ではありません。そのため、一つの企業にとどまるよりも、転職をして自分自身の価値を高めていく方が重要視されているのです。
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日本とは異なる中国の仕事に対する考え方
転職事情以外にも、日本と中国には仕事に対する考え方の違いがあります。ここでは中国の仕事に対する考え方を紹介するので、中国で働く予定がある人はぜひ参考にしてください。
中国企業は成果主義
日本は年功序列の考えが強く、勤続年数に応じて昇進・昇給していくのが一般的といえます。
一方、中国は成果主義が中心です。年齢や性別にかかわらず、実績を残した人が評価されます。そのため、結果を出すことを優先しながら効率よく働こうとする人が多いです。
個人プレーの傾向が強い
日本はチームプレーの傾向が強いといえるでしょう。一つの部署で連携し、助け合いながら目標達成のために働きます。そのため、メンバーの協調性が重視されます。
一方、中国は個人プレーがメイン。任せられた仕事に対し責任をもって取り組み、業務が完了するまで一人で集中して働きます。協調性よりも作業効率を重視しており、最終的な結果を残すことに重きを置いて働いているのです。
意見をはっきり言う
日本は協調性を重んじる文化なので、相手に不愉快な思いをさせないよう曖昧な言葉選びをすることが多いといえます。
一方、中国は、言いにくい内容であってもはっきり相手に伝える文化です。素直な意見を相手に伝えて議論することが、ビジネスにとって有益だと考えられています。曖昧な表現や、暗黙の了解という考えは伝わらないことが多いため、中国人を相手にビジネスをするときは注意しましょう。
また、中国では、職場でも他人とフラットな人間関係を築きたいと考える人が多い傾向にあります。フラットな関係なので、上司や先輩が相手でも積極的に意見を交換し議論を行います。敬語を使わない場面も少なくありません。
プライベートを重視する
日本は、会社のために尽くすという考えを持っている人が多い傾向にあります。与えられた仕事は、残業や休日出勤をしてでも終わらせようとする人が多く、プライベートを犠牲にしても構わないという考え方をしている人もいるでしょう。
一方、中国人はプライベートを重視する傾向にあります。家族や友人、恋人と過ごすプライベートの時間を最優先に考えているので、基本的に残業はせず定時に帰ります。仕事は出社から退社時間の間にするものという認識が強く、日本のように始業の数分前から着席している人はあまりいません。
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